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難しい海外でのチップの渡し方 [トラベル]

欧米方面に旅行に行く人にとって、チップという習慣はなかなか難しいもので
払うタイミングとか金額、払わなければならない条件等、いろいろと考えると
頭が痛くなるらしいです。(知人の場合)

manila_taxi.jpg

私自身はアメリカには行ったことがありませんが、欧米による占領政策の影響
を強く受けているフィリピンでも事情は同じなわけで、空港でタクシーの手配
をしたとか(そりゃ通常業務だろう?)、道端でタクシーが必要か?と聞いて
タクシーを止めてくれた(勝手にしたんでしょ?)とか、ほんの些細なことで
当たり前のような顔をしてチップを頂戴と言われます。


「どうして、あなたの本来の業務や勝手にしたことに対してチップを払う必要
があるのかね?」と問いますと、ダッテアナタニホンジンデショオカネアルネ
と笑顔で臆面もなく返事をされてしまうので、仕方なく小額紙幣を渡すことに
なるわけですが、でもなぁと思うことは多々あります。

日本円にしたら50円程度のことなのと、悪気も嫌味も感じられ笑顔で言われる
とつい払っちゃうわけです。(作戦かも知れません。)

人によっては、フィリピン人の国民性だと言われる場合もあるのですが元々が
キリスト教国ではなかったフィリピンに、半ば無理やりキリスト教を布教した
のもスペイン人なんですから、チップという考え方もフィリピン人が本来持つ
考え方の中にはなかったことではないかと思います。

サービスの対価としてチップを受け取る習慣が一般化している国では、劣悪な
仕事であっても当然のようにチップを要求するタクシードライバーや飲食店の
店員もいますが、サービスレベルが低い場合には、きっぱりと払わないと拒否
することも大切なことだと思っています。

money_chip.jpg

日本に普通に住んでいると、なかなかチップという習慣には馴染めないという
こともあって、外国に行く時の一番の心配事がチップだと言う人も、実在する
わけなんですが、基本的にはサービスレベルに応じて10から20%という標準
というか基準に基づいて自分自身がサービスを受けてどう感じたのかを基準に
チップの金額を決めれば良いとは思います。

ちなみに、外洋航路をクルーズする豪華客船の客室係(一般のホテルと同じく
ベッドメイキングなどの仕事をメインにします)はフィリピン人が多いという
ことらしいのですが、彼ら、彼女らは二年程度の乗船勤務をすると仕事を辞め
貯えたお金を元手にして小さなお店を開く人が多いみたいです。

cruise_ship.jpg

大体、一人で担当する客室数は20-30室ぐらいなんですが外航クルーズなんて
多額のお金が必要な贅沢旅行なので、必然的にお客さんの大半は本物の富裕層
の人なので、当然、毎日最低5ドルから10ドルのチップをくれるようです。

航海は短くても一か月程度、長い場合だと半年にも及びますから二年間仕事を
すると大体平均で500日程度は船上で働くことになりますよね。

500日×30室×5ドルで計算しても、2年間のチップ収入は75000ドルになると
いうことで、日本円に換算すると約800万円ぐらいになります。
船に乗っている間は食事も住居費も要らず、給料は実家に仕送りしたとしても
現金収入のチップは使い道もなく貯まりますから二年間の役務を務めた後には
雑貨屋を開業するぐらいの資金は残りますよね。

ということで、日本でいつまで経っても1000円を超えないようなケチ臭い
会社で仕事をするぐらいなら、いっそのこと外航クルーズの会社でアルバイト
として仕事をした方が財産も残って英語も覚えられそうですよね。

チップの収入は決してバカに出来るレベルではないという話でした。


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