銀河鉄道999の実写ドラマ [テレビ・ラジオ・メディア]
を毎週欠かさず購読していて「ワイルド7」「サイクル野郎」などの漫画
が好きだったのですが、少年ジャンプや少年チャンピオンに部数で負けて
風前の灯火だった頃に連載が開始されたのが「銀河鉄道999」でした。
テレビアニメになり、漫画と同じく不細工なままの星野鉄郎を登場させた
アニメ版スタッフの英断に共感しましたが、次にアニメ映画になった時は
漫画よりも精悍になった星野鉄郎に違和感を感じたもののラストシーンで
流れたゴダイゴの音楽に感動したものでした。
「銀河鉄道999」が映画化された頃のゴダイゴは映画やドラマの音楽に
異常とも思えるほど多くの作品に起用されていて、あまりにも多くの作品
を作るために、曲作りのアイディアの枯渇が心配されていたほどでしたが
その心配を全く稀有なものとしてしまったテーマ音楽のあまりの良さに、
作詞の山川啓介(日本語詞)と奈良橋陽子(英語詞)タケカワユキヒデと
ミッキー吉野の才能の凄さを感じました。
ということで、アニメーションのように無限とも言える表現力のある媒体
以外、特に誰が演じたとしても絶対に表現することは出来ないと思われる
メーテルの現実性のない美女像をぶち壊しにする、「銀河鉄道999」の
実写版なんて絶対に無理だから止めてくれと思っていたのですが、なんと
生放送でドラマを放映するという随分とスケールの小さなやり方で実写化
すると言うのですから、開いた口が塞がらないという感じです。
栗山千明という女性のことは存じ上げませんし、主役の星野鉄郎を演ずる
前田旺志郎という人に至っては全く知らないのですが、そんなことは特に
問題ではなく「銀河鉄道999」は絶対に実写化してはいけない作品だと
いうように思わない制作者が不思議です。
絶対的な存在の謎の美女という現実にはあり得ない存在のメーテルを実体
のある人間が演じてしまった時点で、そのドラマはドラマにならないので
もう終わりだと思うんですけどね、クリエイターならそこのところは理解
していただきたいものです。
って言うか、栗山千明って人の身長はメーテルにしては低すぎませんか?
星野鉄郎が座っているから身長差がありますが、星野鉄郎が立ったら確実
にメーテルの身長を越しますよね?その時点で終わりだと思います。
無理なものは無理なんですよ、ミュージカルなどはイメージを舞台の上で
広げられますがドラマは目に見えるものが全てですからイマジネーション
は広がりませんから「銀河鉄道999」の世界観をぶち壊すだけです。
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