漫画「美味しんぼ」に双葉町が抗議

週刊ビッグコミックスピリッツ（小学館）に連載中の漫画「美味しんぼ」
の中で、東京電力福島第一原発の取材後に主人公の山岡志郎が原因不明の
鼻血を出す様子などが描かれたことに対し、風評被害を増加させるとして
抗議したという報道があります。

それに関連して、環境省の浮島智子政務官が記者会見の中で「福島の方々
が頑張っておられるなか、残念で悲しい出来事だ」と述べたという報道も
ありますが、漫画の主人公の描写は、原作者の雁屋哲氏が実際に体験した
ことを書いているということなので風評ではなく、事実であるわけなんで
政府・東電関係者がもう過去のことで済まそうとしている福島県に関わる
懸念や疑念を表出したことを残念だと捉える環境省の役人こそ、残念だと
感じますが、いかがなものでしょう。

原発推進とか反原発の話をしているのではなく、事実はどうなのかという
とても単純なことを漫画にしているだけのことなのに環境省の役人が異議
を表明し、実際に立ち入りが制限されている行政から抗議文が出たりする
ことの方が安全性に対する信頼についての疑心暗鬼は強まると思いますが
そういうようには考えていないのでしょうか。

国民の生活環境を守るのではなく、政権の政策推進の環境整備をするのが
環境省というようにしか見えないのが現在の環境省のやり方です。

頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ 雁屋 哲 by G-Tools

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