香港映画の重鎮・ランラン・ショウさんが死去 [訃報・追悼]
香港映画で初めてスターシステムを取り入れて、香港映画界の発展に寄与
したショウ・ブラザーズの創始者であるランラン・ショウさんが、自宅で
家族に見守られながら死去しました、106歳だったということです。
趣味が映画鑑賞だったランラン・ショウとラミー・ショウの兄弟が映画の
製作に乗り出して、一定の成功を収めたことで、本格的に取り組み始めて
設立した映画製作会社が、ショウ・ブラザーズと名付けられ、東洋一だと
賞賛された広大なスタジオを擁する巨大な映画会社としてマイナーな作品
ばかりだった香港映画から、世界のマーケットで通用するまで著しい発展
を遂げた黄金期を支える巨大映画会社に育て上げました。
ブルース・リーの「燃えよドラゴン」のヒットを足がかりに日本で本格的
に香港映画が上映され始めた頃、香港では「東洋のハリウッド」「帝国」
と形容されていたショウ・ブラザーズの凋落が始まり、プロデューサーの
レイモンド・チョウが古巣のショウ・ブラザーズから独立し、新興勢力と
して疾風怒濤の勢いで頂点へと上り詰めたゴールデン・ハーベストが香港
映画界の中心となり、ショウ・ブラザーズの低落は決定的になりました。
その後、ショウ・ブラザーズも復活を期してテコ入れをしましたが結局は
ゴールデン・ハーベストと契約したマイケル・ホイ、ジャッキー・チェン
サモ・ハン・キンポーなどの活躍により、ショウ・ブラザーズという会社
としては存続していますが、映画の撮影はしていないようです。
映画会社以外にも地上波テレビ局を設立して経営をしていたため、一生を
通じて裕福な生活を送り、慈善活動にも熱心だったことで100歳以上の
天寿を全うできたとも言えそうですね。
現在は天上界で香港映画を作るべく、ブルース・リーやレスリー・チャン
に出演交渉をしているかも知れません。
ランラン・ショウさんのご冥福をお祈りします。
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