悪魔を見た 【2010年・韓国映画】U-NEXT 見放題 [シネマクラブ]
マニアを描いた映画で、韓国映画の中で観終わった後の重苦しさ(ごく簡単に
言うと胸糞映画)という点で、常にトップ3の中に入っている映画です。
主演はハリウッド作品にも出演して日本でも人気のあるイ・ビョンホン。
殺人鬼であるギョンチョルの役は、多分、こういう映画でこの人以上に役柄を
憎々しく、リアリティを感じさせるほどに生々しく演じられる人はいないはず
だと思う程、はまり役のチェ・ミンシクです。
「シュリ」で北朝鮮のテロリストのリーダー役で初めてチェ・ミンシクを見て
この役者さんを好きになりました。
スカーレット・ヨハンソン主演の「ルーシー」でも、なかなか手強いマフィア
のボスを演じていましたが、年齢を重ねてからの「世宗大王」や「隻眼の虎」
で演じた凛とした老人の役柄が特に好きです。
映画の序盤から殺人鬼ということはわかってしまうので、隠すことではないと
思いますが、国家情報院の捜査要員でイ・ビョンホン演じるスヒョンの婚約者
が凄惨な遺体で発見されるという事件が発生し、スヒョンはチェ・ミンシクが
演じるギョンチョルという男が犯人であることを単独捜査で突き止めます。
ギョンチョルは、女性を見れば暴行して殺害し、男性を見れば嬲り殺しにして
殺害する人としての感性を持たない男として描かれ、新たな女性を襲った際に
スヒョンはギョンチョルを攻撃し、失神するまで痛めつけますが追跡用のGPS
カプセルを飲ませて解放します。
ギョンチョルが移動するところに現れては、復讐の恐怖を与えようとしますが
自分の居場所が正確に追跡されていることに気付いたギョンチョルは自分自身
の体内にあるGPSカプセルを使って、逆にスヒョンを精神的に追い詰める方法
を考えつき、それを実行に移すために行動を開始します。
最初から最後まで、女性を道具以下に扱い、何人もの人を情け容赦なく殺害し
映画を観ているだけで疲れてしまう描写が続くので、女性にはお勧めしません
が、ラストシーンでようやく少し解放された気がする映画です。
それでも血が飛び散る量も半端ないですし、やはり後味は相当悪いです。
評価はとても高い映画なので、あまり感情移入しないで観られる人は一度位は
観ても良いですが、没入するタイプの人は止めた方が良いです。
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