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ファイナル・ドラゴン【1976年・香港映画】U-NEXT 見放題 [シネマクラブ]

ジャッキー・チェンが香港のスーパースターになる前、1977年に製作された
香港映画で、監督はブルース・リーを主演にして撮った「ドラゴン危機一発」
「ドラゴン怒りの鉄拳」で一稼ぎをしたロー・ウェイです。

ジャッキー・チェンが永遠に公開して欲しくなかったと言うほどの迷作なので
一度見てみたいと思っていたのですが、なんとU-NEXTで配信されているのを
見つけたので、見てみました。



結論から言うと、時間に余裕があると言うか、暇を持て余して何もすることが
なくても時間が惜しいレベルの作品でした。


作品紹介では、ジャッキー・チェン主演になっていますが、かなりヘッポコな
悪役な設定になっています。(でも、コメディ映画ではありません。)
映画の中でも忍者のような敵役が溶けたり、現実離れした描写がかなりあって
なにかとゆるい内容で、どこまで真面目なのか意味不明な映画です。

この作品と同じく、ロー・ウェイが監督した前作が大コケしたため、なんとか
ヒット作品を出したいロー・ウェイ(この頃、ジャッキー・チェンは映画製作
会社としてのロー・ウェイプロダクションと専属契約していた)は香港と台湾
で成功していたジミー・ウォングを招いて製作された映画のため正確には主演
はジミー・ウォングということになります。

「奪命流星」という天下無敵とされる技を会得した、ジミー・ウォング演ずる
梅星河に対し、ジャッキー・チェン演ずる花無病という男が妻に毒を盛られて
毒殺されそうなので、妻のところに行って解毒剤を奪い、妻を殺して欲しいと
頼み、四天王と呼ばれる男たちに守られた妻のところに行き、そして…。
というお話で、どんでん返しはありますが、ジャッキー・チェンは妙に弱いし
「奪命流星」という必殺技に至っては、花火は人に向けてはいけませんよ!と
いう感じの武器で、ショボすぎます。



この映画は撮影後、公開が見送られて香港ではお蔵入り。
ジャッキー・チェンは、ロー・ウェイとの契約が残っていたために他の会社に
レンタルされ、そこで撮った「蛇拳」「笑拳」「酔拳」のコメディアクション
が大ヒットしたことから、ロー・ウェイプロに見切りを付けて退社し、前から
誘われていたゴールデン・ハーベストと契約を結ぶことになりました。

そりゃ、ジャッキー・チェンが見切りをつけてゴールデン・ハーベストに移籍
したのも、もっともだよなと納得させられる出来栄えでした。



ジミー・ウォングも、スカイハイ【The man from hongkong】の後に、この
映画に出演はしたものの、さぞかし脱力したことでしょうね。

ジャッキー・チェンの恥ずかしい過去を見てみたいならお勧めします。


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