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地球に向かって接近している巨大彗星 [地球環境・自然・宇宙]

2031年、今から9年後に、観測史上最大の核を持つ彗星「C/2014 UN271」が
時速3万5,400キロで太陽系の彼方から地球に向かって接近しています。

C/2014 UN271.jpg

この彗星の核の直径は約137キロ、東京からだと静岡の辺り、名古屋と大阪間
に近いぐらいの大きさで、約6,600万年前に現在のメキシコのユカタン半島に
衝突した小惑星の直径が約10キロの推定されていますから、恐竜を絶滅させる
規模の衝撃の約14倍ということになり、小惑星であれば、衝突した瞬間に地球
は崩壊して終わりになるでしょう。


小惑星の場合は、火星と木星の間にある小惑星帯から離脱したものが飛来する
わけで、文字通りの小惑星なので固体で質量もあるために衝撃レベルは強力で
あるのに対し、彗星の場合は氷の塊の集合体である核があり、その周りを塵や
ガスが取り巻いているので、質量は小さく、過去に地球と衝突した彗星も過去
5億年の間に数個ありますが、ガスの部分がかすめただけのために、地球への
被害は出ていません。(だから100%安全という話ではありません)

今回、発見された彗星は太陽系の外側(地球と太陽の距離の2,000倍の距離に
相当する長い距離)から、長い時間をかけて太陽の周りを周回しているものと
見られていますが、過去に地球に接近したことがあるかはわかりません。
最初に観測されたのは2010年なので、過去の動きがわからないからです。

この彗星の核となる氷の破片が無数に集まっているエリアのことを「オールト
の雲」と呼び、天体学者が惑星の起源を研究するための研究対象として興味を
持っている場所で、ここから離脱した彗星は長周期彗星と呼ばれています。

「オールトの雲」を起点とした彗星の20%は、太陽に近づいて崩壊し、周囲の
惑星へと破片を飛ばすことが知られていますが、過去の彗星は、今回の彗星の
50分の1レベルの大きさなので比較にならず、太陽に接近した際に崩壊すると
して、その破片が小惑星になって地球に衝突する危険性も、現時点では不明と
しか答えられないのが、神頼みでない専門家の見解のはずです。

が、その割には太陽から16億キロ以内に近づくことは無い、と断定していたり
太陽の引力で起動が変わる可能性について、全く考慮されていない部分がある
ということで、2031年に地球が安泰かどうかはまだ判断できないですよね。



人類どころか、地球上の生き物全てが余命9年だとしたら、戦争で殺し合うと
いうことが如何に無意味な行為であるかを指導者と呼ばれる人は考えるべきで
残された9年間を有意義に悔いなく過ごすために国民に奉仕するのが、本当の
意味で優秀な国家指導者だと思いますが、どうなんでしょうね。


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