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安市城・グレートバトル【2018年・韓国映画】U-NEXT [シネマクラブ]

朝鮮半島が新羅、百済、高句麗の三国時代だった頃、朝鮮半島を支配下に置く
ことを目的に、645年に高句麗に攻め込んだ唐との戦いの史実を元に、高句麗
の都、平壌への侵攻の途中にある安市城での唐軍20万人の軍勢と安市城を守る
ために戦った5,000人の守備軍との戦いを描いた朝鮮半島の時代劇です。



事実を知っている人は当然、存在しないので伝説になっている安市城の有能な
武将で城主のヤン・マンチュンが、唐軍の皇帝・太宗といかにして戦ったかを
上映時間136分の大半である100分で描いているため、それぞれの登場人物の
背景を細かく説明はしていませんが、戦いのシーンは実写とCGによって壮大
な戦国絵巻として描かれていて見応えがあります。




腕や脚を切り落とされる生々しい殺傷シーンや躊躇なく間者を斬り倒すシーン
もあるので、鮮血が噴き出すシーンに抵抗がある人にはお勧めしません。
女性も含めた兵士が戦う映画ではよくある場面なんですが、捕虜にした女性を
凌辱するシーンが無いのが、この映画の良い点だと評価しています。

【キャスト】
ヤン・マンチュン(城主)  チョ・インソン
サムル           ナム・ジュヒョク
太宗(唐の皇帝)      パク・ソンウン

唐が高句麗に攻め入り、首都・平壌に向けて連戦連勝の勢いで進軍を続ける中
高句麗全土から兵を招集して決戦に備えたにも関わらず、招集に応じなかった
安市城の城主ヤン・マンチュンを裏切り者と断じて、安市城出身の若者サムル
に暗殺の密命を与えて、安市城に潜入させる司令官。

高句麗の司令官が刺客を送り込んだことを既に察知していたヤン・マンチュン
は刺客であることを理解しながら唐との戦いに備え、サムルを側近として仕え
させ、暗殺の機会を与えられながらも領民からの信頼の厚いヤン・マンチュン
に対して、実行をためらうサムルに対し「今は止めておけ」と唐との戦いを前
に目前の敵である唐との戦いに集中するように諭します。

20万人の大軍勢を引き連れ、5,000人の兵士で守りを固める安市城の前面へと
展開した唐軍は皇帝太宗による、子供は全員捕えて奴隷として連れ帰れ、女は
捕えて犯して構わん、という呼びかけに歓喜の反応を示し、攻撃開始の号令と
同時に投石機による城壁の破壊から戦争が始まります。



城壁表面の破壊は出来たものの城壁の内部が土で固めてあることから破壊攻撃
は膠着状態となり、業を煮やした太宗は城壁の前に土の山を築いて、城壁への
橋渡しをして突入するという作戦を立案し、城壁の前に不眠不休で山を築いて
行きますが、安市城の土木工夫たちは地面は砂利が多いので、足場を崩せば山
は簡単に崩壊することを城主であるヤン・マンチュンに具申します。

領民への信頼が厚いヤン・マンチュンは、工夫たちに対して山を崩す地下工事
を命じ、山の完成に湧き立ち、橋を渡して一気に突入を開始しようと唐軍兵士
が動き出したその時、地下で足場が崩壊して、山は崩れ始めて形勢が逆転へと
転回し始めたところで、神の力がなければ打つことが出来ない、という伝説の
弓矢を手にしたヤン・マンチュンは、遠く離れた太宗に向かって弓を引こうと
しますが、強力な力で張り詰めた弓は全く引くことが出来ませんでした。

多くの兵士や領民の犠牲者を思い、神への祈りと共に再度、弓を引こうとした
その時…ここから先は見てのお楽しみということになります。

映画の冒頭シーンを見ていて主役だと思っていたサムルは、この後のシーンで
良い仕事をしますので、そこも含めて実際に見ていただきたいです。



城壁を超えるために山を積み上げたのも、その山が崩れたのも史実のようです
から、唐の戦い方は物量作戦のもっともたるものだったようですね。


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