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M・シューマッハの容態について医師団の会見 [アクシデント]


フランス・アルプスのリゾートでスキー中に転倒して頭部を岩にぶつけた
F1元ワールドチャンピオンのミハエル・シューマッハ氏の容態について
パリから駆け付けて治療にあたっているグルノーブル大学病院の医師団が
会見を開いて発表をしました。

シューマッハ氏は「重篤な状態」にあり集中治療を受けていて、集中治療
主任の医師は「生死に関わる状態と言える」と述べています。

シューマッハ氏は、脳に重大な損傷を負っている。
手足の自発運動はあるが、質問には答えられない状態になっています。

スキャン検査によって頭部右側に深刻な衝撃を受けていることが分かった
直ちに脳内の出血と損傷を抑える手術が行われました。


手術後のスキャン検査で、脳の両側に広範囲の損傷が認められました。

現在は人工的に昏睡状態に置かれています。
腫れを抑え、また酸素を消耗する不必要な脳活動をさせないために、体温
は35度程度に保たれていて、現在の医師団の目標は、すべての外部刺激
を減らし、可能な限り多くの酸素を脳に送ることだとしています。

シューマッハ氏は大きな打撃を頭部に受けたが、ヘルメットによって保護
された部分もあるとし、担当医の見解では「この種の事故でヘルメットを
していなければ、その人物はここにはいないだろう」と述べています。

手術を担当した医師によれば、シューマッハ氏は病院に到着したときには
興奮状態で質問に答えることができなかったが、その後、容体は「急速に
悪化」して、昏睡状態に陥ったということです。

全体の話からの想像では、ヘルメットをしていたために開放性の外傷で脳
が露出することは避けられたのではないかとは思いますが、激しく頭部が
揺さぶられたことによって、急性硬膜外血腫が出来たために、血腫を除去
する手術を行ない、脳が腫れている状態のため血液を冷やして脳内の体温
が40度を超えないように調整している状態ではないかと思います。

プロボクサーやプロレスラーが頭を打ったのと同じく激しく脳が揺すられ
硬膜と脳を結ぶ静脈が切れて、脳内出血が起きたために頭蓋内で脳が圧迫
されて意識の消失が起きたものと想像します。

フランスで最高レベルの医師団が治療に当たっていますから、当事者以外
に出来ることは意識の回復を祈ることだけです。

まだ天国に召されるには早すぎることは確かです。
懸命の治療の成果が出ることを期待しています。

やさしくわかる脳神経外科やさしくわかる脳神経外科
高橋 伸明

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えりある

本年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。
by えりある (2013-12-31 16:41) 

suzuran

えりあるさん:
昨年はコメントをいただきありがとうございました。

返信が遅いのですが、必ず返信させていただきますので、
今年も宜しくお願い致します。

by suzuran (2014-01-09 17:53) 

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