第96回アカデミー賞の各賞が発表され、ノミネートされていたスタジオジブリ
の作品「君たちはどう生きるか」が、長編アニメ映画賞を受賞しました。
今年(昨年公開)のノミネート作品は「ニモーナ」「ロボット・ドリームズ」
「マイ・エレメント」「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」
ということで、スパイダーマン以外は、あまり印象的な作品が無かったことも
良かったかもしれませんが、運も実力のうちということもあるのでしょう。
また、宮崎駿監督が「千と千尋の神隠し」で一度、受賞している他ノミネート
作品としては「ハウルの動く城」「風立ちぬ」もありますし、宮崎監督自身が
アカデミー名誉賞も受賞しているのも、監督自身に対する信頼性が100点満点
だとして80点ぐらいはありそうな気がします。(基礎票が大きくなる)
スタジオジブリの作品の中で選ぶなら個人的には「千と千尋の神隠し」が好き
で、宮崎駿監督に対する畏敬の念は強く持ってはいますが、今回の作品である
「君たちはどう生きるか」というタイトル自体に重みを感じたという理由から
映画館では観ていません。
アカデミー賞を受賞するまでに、アカデミー賞の前哨戦とされている、各地の
映画批評家協会賞やゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞なども、受賞
していることから、大勢に逆らうタイプの人がスパイダーマンを推すだろうと
されながらもアカデミー賞の受賞も決定的だとは見られていました。
アカデミー賞を受賞したことで、日本でも「君たちはどう生きるか」の再映が
実施されるのではないかと思いますので、実際にそのような機会があるならば
映画館で観てみようとは思っています。
宮崎駿監督も、鈴木敏夫プロデューサーも現地に行かずに、スタジオジブリで
作品を作ったスタッフたちと、賞の行方を見守っていたということで、受賞の
オスカー像はプレゼンターのクリス・ヘムズワースが受け取ったようです。
次回作は?という問いかけに対して、構想が10年前からで実際に作品に着手を
してからの製作期間が7年かかったので、まずはスタッフの疲労が取れてから
考えるというように答えられていますが、年齢的な部分を考えると宮崎駿監督
の作品は、これが最後なのではないでしょうか。
現実は現実として受け止めることは大切なことだと思います。
「君たちはどう生きるか」というタイトルに、最後のメッセージを託している
というように個人的には受け止めています。