今回のカタールGPはスプリントレースが開催されるため、金曜日にフリー走行
と予選が行われて、土曜日は全く別のプログラムとして、スプリントの予選と
決勝が行われることになっています。
そういうわけで予選の結果は既に確定していて、ポールポジションを獲得した
のは、毎度お馴染みのマックス・フェルスタッペンが、メルセデス勢を抑えて
0.441秒の差を付けて圧倒的な強さを見せました。
乗っているマシンが他チームよりも優れていることも当然ありますが、やはり
今シーズンは別格の走りが出来ている自信もあるのでしょう。
今回は、トラックリミット違反でタイムを抹消されたドライバーが続出状態で
カルロス・サインツ、セルジオ・ペレス、ランド・ノリス、日本グランプリで
3位に入賞したオスカー・ピアストリもベストタイムを抹消されて、3番手から
6番手に降格になってしまいました。
2番手にジョージ・ラッセル、3番手にルイス・ハミルトンと、メルセデス勢が
続いていますが、マクラーレンの二人にトラックリミット違反が発生したこと
で繰り上げの部分もありますから、このレースもマックス・フェルスタッペン
の独走優勝になる可能性は高いように思います。
全体の予選順位は以下のようになっています。
1．マックス・フェルスタッペン（レッドブル）
2．ジョージ・ラッセル（メルセデス）
3．ルイス・ハミルトン（メルセデス）
4．フェルナンド・アロンソ（アストンマーティン）
5．シャルル・ルクレール（フェラーリ）
6．オスカー・ピアストリ（マクラーレン）
7．ピエール・ガスリー（アルピーヌ）
8．エステバン・オコン（アルピーヌ）
9．バルテリ・ボッタス（アルファロメオ）
10．ランド・ノリス（マクラーレン）
11．角田裕毅（アルファタウリ）
12．カルロス・サインツ（フェラーリ）
13．セルジオ・ペレス（レッドブル）
14．アレクサンダー・アルボン（ウィリアムズ）
15．ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）
16．ローガン・サージェント（ウィリアムズ）
17．ランス・ストロール（アストンマーティン）
18．リアム・ローソン（アルファタウリ）
19．ケビン・マグヌッセン（ハース）
20．周冠宇（アルファロメオ）
角田裕毅は、バルテリ・ボッタスと0.004秒差でQ2で敗退していて、11番手で
スタートなので、オープニングラップで一つでも順位を上げればポイント獲得
が見えてきますからね、マシンもアップグレードしているので期待できそうな
感じなんじゃないかと思います。
ところで、カタールではサーキットではない場所で、重大な問題が発生したと
いうことで、一般のニュースでもランス・ストロールの名前が出ています。
Q1で予選落ちした後、マシンが思うように走らなかったかのか、詳しい理由は
わかりませんが、予選終了後にストロールが担当のトレーナーを突き飛ばした
場面が、偶然、ガレージ内部を映していたカメラが捉えられ、そのまま生中継
で放送されてしまったことから、暴力を振るうドライバーに出走資格はないと
いうことで、かなりの批判が集まっているみたいです。
元々、ランス・ストロールは、レーシングポイントの頃から実力はないけれど
親のローレンス・ストロールがチームのオーナーだからF1のシートがあるだけ
だと揶揄されていた存在で、今シーズン限りでF1から引退というか、親である
ローレンス・ストロールがアラムコからの買収提案に応じる気配を見せている
ということで、ランス・ストロールがチームに残れる理由がなくなりつつある
ということもあって、ランス・ストロールが自暴自棄状態になっているという
話もあるので、もしかしたら来年のアストンマーティンのシートは空くことに
なるかも知れません。
そこで名前が出ているのが2026年からのホンダワークス化を控えているので
ということで、角田裕毅がアストンマーティンに移籍するのではないかという
話で、そうすればアルファタウリはリアム・ローソンとダニエル・リカルドの
二人体制にすることが出来るというプランです。
事実上、角田裕毅はアルファタウリと来年の契約を結んでいますし、現時点で
ヘルムート・マルコは否定的な話はしていますが、ピエール・ガスリーも去年
唐突にアルピーヌに移籍が決まりましたから、なんとも言えません。
2025年までにより強い存在になるように、ホンダの期待を託された角田裕毅は
アストンマーティンへの移籍を決断することになるかも知れません。