アルファタウリのニック・デ・フリースが解雇されるというシーズン前半では
最大の事件(デビューして10戦で才能がない、と解雇されるのはさすがに冷酷
という感じを持っています)が起きて、最初のレースがハンガリーGP
ニック・デ・フリースは、ハンガリーGPで、捲土重来(日本の人ではないので
この言葉を頭に描いていたわけではないですが…)を期していたと思いますが
ヘルムート・マルコが「夏まで様子を見る必要はないと判断」したことにより
F1を去ってしまったわけですが、Formula-Eにおいては世界チャンピオンにも
なっているわけですから、Formula-E のレベルが低く見られることが無いよう
に他のカテゴリーで出直して、また世界チャンピオンになって欲しいです。
今回からは、ルノー(現アルピーヌ)、マクラーレンと渡り歩いて、今期から
レッドブルに復帰していたダニエル・リカルドがアルファタウリにレンタルで
参加して角田裕毅のチームメイトとして参戦することになりました。
角田裕毅にとっては年齢的にも経験でも先輩であり、ダニエル・リカルドより
速ければ評価は上がりますし、ダニエル・リカルドよりも遅いとしても経験の
違いがあるので、ニック・デ・フリースと比較されるよりは、精神的に多少は
楽なんじゃないのかなとは思います。
2024年はセルジオ・ペレスの契約が残りますが、2025年からはレッドブルの
シートは争奪戦になり、角田裕毅もその候補の一人として認められています。
戦闘力の低いAT04で二回入賞している実績は、レッドブル、アルファタウリ
の首脳陣からも評価されていますから、ベテランのダニエル・リカルドよりも
速いことが認められればレッドブルへの昇格もあるかも知れません。
マックス・フェルスタッペンが順調に勝利を重ねているのに対し、ランキング
2位とはいえ、直近6戦連続でQ3進出が出来ていない(トップ10に入れない)
セルジオ・ペレスに対するレッドブル陣営の発言は、かなり感情を抑えている
ようには聞こえますが、苛立ちを感じているのは確かで、ダニエル・リカルド
がアルファタウリで速さを見せたら、セルジオ・ペレスの2024年の契約さえ
怪しくなるかも知れないという感じですが、ハンガリーではフリー走行1回目
でセルジオ・ペレスはコースアウトをしてマシンを壊してしまいました。
というような感じで、レッドブル関係だけでもいろいろと見所のあるレースに
なりますが、フリー走行1回目でトップはメルセデスのジョージ・ラッセル。
雨のためマックス・フェルスタッペン、ダニエル・リカルドはタイムの計測も
していないので実質的には本気出していない状態のままで終わりました。
雨中のフリー走行ではタイムの比較をしても仕方が無いような感じですね。
ということで、フリー走行のタイムと順位は無視して予選順位を注目すること
にするのが、雨のハンガリーGPに適した見方かも知れません。