アルファタウリのニック・デ・フリースが、ハンガリーGPを前に解雇されたと
いうニュースが流れてきました。
憶測とか噂ではなく、アルファタウリチームの正式な発表でハンガリー以降の
後任に指名されたのは、昨年末にマクラーレンを契約よりも一年早く離脱して
レッドブルのサードドライバーとして契約していたダニエル・リカルド。
元々、レッドブルに在籍していましたが、ホンダエンジンに変更になることに
不安を感じてルノー(現アルピーヌ)に移籍したものの、トラブル続きで機能
しないチームからマクラーレンに移籍し、ここではチームの期待に応えること
が出来ないまま、オスカー・ピアストリを受け入れたいチームからの退職勧奨
みたいな形で契約期間を一年残しながらレッドブルに戻っていました。
私事ですが、勤務先の本社に濃い顔でダニエル・リカルドによく似た人がいて
なんだか他人に思えない感じで、人柄も良いと聞きますから、角田裕毅からは
一回り位年上ですが、学ぶこともいろいろあるかと思います。
ダニエル・リカルドと角田裕毅は、仲良さそうですよね。
解雇されたニック・デ・フリースからすれば、昨年よりも出来の悪いマシンに
乗せられて、10戦しただけで契約解除というのは不満があるかと思います。
昨年、ウィリアムズからSPOT参戦して、あの非力なウィリアムズで初F1出走
にも関わらず9位でゴールしてしまったのが、見方によってはアンラッキーな
話なのかも知れませんね。ウィリアムズで高速サーキットのイタリアGPに出て
9位に入ったのだから、そのポジションが基準として見られてしまう訳なんで
10戦に出走してリタイヤか最下位を続けていれば印象は悪いでしょうね。
ただ、見方によっては去年のウィリアムズのマシンよりも、アルファタウリの
今年のマシンはボロいということも言えるかも知れません。
その辺り、ヘルムート・マルコも反省しないとダメなんじゃないのかな。
角田裕毅もそんな感じならマシンがトコトン悪いということになるでしょうが
一応2ポイントを稼いでいますし、残念賞の11位とか、トラックリミット違反
によるペナルティでポイント圏外ということで、同じマシンに乗っている割に
善戦しているので、ニック・デ・フリースは向いていないという結論に早々に
達してしまったのでしょうね、他のチームに移籍するのは現時点では難しいと
思いますが、すでに日産チームがFormula-Eで獲得を検討しているという話が
あるようですし、WECでトヨタが獲得(元々、2023年の参戦メンバーの中に
入っていたようです)を考えているようなので失業の心配はなさそうです。
ピエール・ガスリーと角田裕毅は、レッドブルのプロモーション動画で一緒に
登場することが多かったように思いますが、今年の異種格闘技ではないですが
レッドブルのPR動画ではマックス・フェルスタッペンと角田裕毅の取り合わせ
になっているので、ニック・デ・フリースは既にチームから浮いた存在だった
ということなのかも知れません。
世界中で20人しかいないF1ドライバーですからね、結果が出なければマシンの
タイヤ交換と同じく「瞬」とか「秒」で交換になる世界なのでしょう。
厳しい世界ですが、頂点を目指している人がひしめく世界ですから、そうなる
ことはドライバー本人も一番よく分かっていることでしょう。