まるで、マクラーレン・ホンダが全盛期の頃の故・アイルトン・セナのような
感じですが、残念なのはセナにとってのライバルであったアラン・プロストに
相当するライバルがいないことでしょうか。
開幕から数戦はセルジオ・ペレスと優勝争いかという感じでしたが、ここ数戦
は調子を落としていて、今回は6位ということでポイントランキングでは既に
独走状態に近くなっている感じがします。
今回の優勝で、F1での通算勝利数が41勝になり、故アイルトン・セナと並んだ
ことになり、レッドブルチームとしては通算100勝になりました。
良い方向に向いている時は、節目の勝利も難なく達成できるものですね。
フェルナンド・アロンソが2位、3位に入っていますが、やはり優勝がないのは
ポイント差に出ますからワールドチャンピオンは無理でしょう。
個人的には嫌いなドライバーなので、早くメルセデスとフェラーリが復調して
6位以下になることを望んでいます。
そのメルセデスですが、独自のデザインに見切りを付けてからはちょっと調子
が上向きな感じで、ルイス・ハミルトンが3位に入賞しました。
ジョージ・ラッセルはクラッシュしてリタイア、これまた嫌いなドライバーの
一人なので、6位以下で大人しくしてくれていれば良いです。
チームとのコミュニケーションに問題を抱えている、シャルル・ルクレールと
ペナルティを受けたカルロス・サインツは4位と5位で入賞。
フェラーリの場合は、低迷の原因はチーム自体にあることが確定的なので変に
マシンをアップグレードするよりも、ドライバーが思ったようなセットアップ
をしてサーキットに送り出すことが出来れば、勝てるチームになるはずです。
角田裕毅は19番手からの善戦でしたが、さすがにレッドブルのマシンではない
ので、攻めきれずに14位でレースは終わってしまいました。
ニック・デ・フリースは、完走車18台の中の18位ということで、いよいよ評価
を逆転させるには短いように思います。
バルテリ・ボッタスが影が薄いと書いたら、ランド・ノリスの5秒ペナルティ
に助けられる形でしたが10位に入賞してポイントを稼ぎました。
次戦は、2週間後の7月2日、再びヨーロッパに戻ってレッドブルの地元である
オーストリアのレッドブルリンクでのレースです。
今の調子を考えたら、マックス・フェルスタッペンが優勝としか思えません。