鬼の館の話を続ける前に、どうして北上市で鬼の博物館なのか?ということを
思ったわけですが、北上市には「鬼剣舞」という郷土芸能が700年とも800年
とも言われる時代から伝えられてきましたということで、北上市では古くから
鬼を邪悪な存在とは考えられていないようです。



修験行者が念仏を広めるために、念仏を唱えながら勇壮に踊ったのが始まりで
鬼の面をつけて踊るために鬼剣舞と呼ばれ、その鬼剣舞を誇りに思う気持ちが
「あの高嶺 鬼すむ誇り」という市民憲章に表され、市民の理想、願い、祈り
を表現しているのだそうで、鬼は先覚者を表しているので、北上市にとっては
鬼は市民の誇りの象徴のような存在のようです。
そこで「鬼の館」ということになるわけですね。