常堅寺は延徳2年(1490年)に開創された由緒正しき古刹で、遠野の曹洞宗の
お寺の中で、筆頭だと遠野物語に書いてあるそうです。
実際のところ、前にも書きましたが寺社仏閣には興味がないので、随分と古い
時代からあるんだねとしか言えません。
カッパ淵には地元の観光協会とライオンズクラブが建てた説明があります。
これを読んで初めて中庭の河童の口元が赤かった理由を知りました。
顔が赤いというよりは口の周りが赤かったので、微妙な感じはあるものの遠野
の河童の証拠として赤くしてあったのですね。
馬を淵に引きずり込むのに失敗した河童は改心して母と子の守り神になったと
いうお話から、河童の祠に願掛けをすると母乳が出るようになるという伝承が
生まれて、カッパ淵にある祠には赤い布でおっぱいの形を作って願掛けをした
ものが収められていました。
カッパ淵のある川は、透明度の高いきれいな水が流れる浅い川なので、もしも
少し深い淵に潜んでいたとしても、とても簡単に見つかってしまうような感じ
ですが、そこは民話、伝承の世界なので、心を広くして見る風景でしょうね。
現地には、1,000年生きている河童のカッパンくんが立っていて、QRコードを
読み込むとカッパ淵の説明をしてくれます。(まだ真新しい感じでした)
標識を見るとカッパ淵の表記は「カッパ淵」が正しいようなので、ブログでの
記述はカッパ淵にしています。
竹竿にキュウリを縛り付けて河童を釣る仕掛けがありますが、母と子の守り神
を釣るというのは如何なものでしょうね。神様を釣っちゃダメでしょう。
とは言うものの、伝承園ではカッパ捕獲許可証が販売されています。
竹竿にキュウリの餌を付けた仕掛けも用意されていますので、興味のある方は
一日、河童釣り(そんな暇な人はいない…)も出来ます。
エサのキュウリが少々、枯れ気味なので河童さんのお気に召さないかもです。
ご丁寧に美男・美女に宛てた警告もありますが、河童目線の美男・美女の基準
も書いておいてもらえると、より用心できるのではないかと。
ということで、カッパ淵を隅々まで見て伝承園へと向かいました。
その途中の畑には「岩手の誇り」「ビールの里」遠野産ホップの看板が。
まだ、実を付ける段階ではありませんでした。
遠野市では50年以上もホップを栽培しているということで、キリン一番搾りの
「とれたてホップ」の原料みたいですね、この商品は季節商品で出てきた時は
必ず買っているので、意外なところで遠野市との繋がりがあったんだね~、と
思った出来事でした。
すぐ近くの伝承園に着いたら雨がパラパラと降り出しました。
傘をさすほどでは無いので、そのまま伝承園に入場して遠野の特徴的な住居を
見学することにしました。(傘は貸してくれますが、小雨だったので無し)
伝承園の話は次回にて。
初めての岩手県・遠野で民話体験 -5
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