ローズとの出会いから永遠の別れまでの悲恋をストーリーの骨格に持ってきた
異色のパニック映画「タイタニック」が公開されて、もう25周年だそうです。
香港から東京まで洋上研修を受けた時、香港から出航した後でタイタニックの
有名なシーンを真似ている人がいたぐらい、幅広い年齢層、特に女性に絶大な
支持を受けた映画で、日本の洋画興収ランキングでは現在も不動の1位です。
セリーヌ・ディオンが歌うテーマ曲「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」も
大ヒットして、アカデミー歌曲賞も受賞しました。
パニック映画の中で、出てくる恋人同士って結構、序盤で命を落としてしまう
とか、二人一緒に誰かの犠牲になるとか、そんな設定が多いのですが、まさに
沈没しようとしている豪華客船の中で、お金持ちのお嬢様と貧乏な労働者が恋
に落ちて、金持ちの嫌味な奴に殺されそうになりながらも愛を貫くという過去
に例のない設定で悲劇的な結末を迎えるということで、映画を観て涙した女性
はどれだけいることやらという画期的な話題作でした。
中には、ジャックとローズが実在していたと思った人もいるぐらい、数多くの
細かいエピソードが織り込まれていて、ジェームズ・キャメロン監督の作品に
対する完璧主義がこの作品をより魅力的なものにしたと思っています。
「タイタニック」の映画自体も25周年記念として、リマスター版での復刻上映
が行われていますが、1985年に水深3800メートルの海底で発見され、当時の
探査映像のノーカット版が公開されました。
撮影は人が操縦する潜水艇と無人探査機で行われ、船内や船の外周をゆっくり
と映し込んだ約1時間20分のもので、まだ当時のまま残っている船内の様子も
見ることが出来るので、興味のある人は時間のある時に見てみて下さい。
また、7年前にゲーム製作会社が発表したタイタニックが沈没するまでの様子
をコンピュータグラフィックでアニメーション化した動画もあります。
事故が起きてから完全に水没するまでの様子を、記録に残る時間に沿って順次
再現したものですが、爆発音や悲鳴などの効果音は入っていますが、船上の人
たちの姿は全く描き込まれていないので、リアリティには欠けます。
約2時間30分の長いアニメーションになっているので、ところどころ飛ばして
見ましたが、1500人以上が亡くなった海難事故史上最悪の事故の一端を見て
理解することは出来ましたので、宜しければこちらもどうぞ。