アブダビGPのフリー走行1回目は、通常のドライバーではなく、再来年以降に
F1ドライバーにステップアップすることを目標とする、若手ドライバーたちが
多かったため、本気モードでタイムを計測するチームが無い感じのパドックと
いう感じでしたが、3回目になると予選前のウォーミングアップという感じで
いつもの上位陣がタイムシートの上位に並んできました。
トップタイムを記録したのは、年間ランキング2位を目標に、このレースでは
シャルル・ルクレールにだけは負けられないセルジオ・ペレス。
一人だけ1分25秒を割り込む速さを見せましたが、予選用のタイヤは温存して
中古タイヤでのタイムでしたから、本気度が伝わってくる感じです。
2番手はマックス・フェルスタッペンで、セルジオ・ペレスの年間2位のために
サポートをすることを宣言しているので現在の順位のままで予選を終えること
が出来たならば、先頭をセルジオ・ペレスが走りマックス・フェルスタッペン
が三番手以下を抑え込むという作戦が使えそうです。
3番手、4番手にメルセデスが入りブラジルの好調を維持している感じで5番手
にはマクラーレンのランド・ノリスが入り込んでいます。
ブラジルでは食中毒のために体調不良の状態で参戦していたので、今回は万全
の体調に調整してきたのでしょうね。
フェラーリの二人は6番手、7番手。
特に7番手まで下がっているシャルル・ルクレールは、フリー走行のタイムと
考えても、アブダビにおいてのフェラーリのマシンはポテンシャルが低い感じ
は否めないように見受けられ、セルジオ・ペレスの総合2位が大きく近づいた
感じはしていますが、予選になって大化けするでしょうか?
ピエール・ガスリーは不運なパンク(ホイールフェアリングを破損)
ということで、予選の結果に移ります。
1.マックス・フェルスタッペン 1分23秒988
2.セルジオ・ペレス 1分24秒052
3.シャルル・ルクレール 1分24秒092
4.カルロス・サインツ 1分24秒242
5.ルイス・ハミルトン 1分24秒508
6.ジョージ・ラッセル 1分24秒511
7.ランド・ノリス 1分24秒769
8.エステバン・オコン 1分24秒830
9.セバスチャン・ベッテル 1分24秒961
10.ダニエル・リカルド 1分25秒045
今年のコンストラクターズランキングを反映したような順位になりました。
マックス・フェルスタッペンは最後まで最速でポールポジションを獲得
ドライバーズランキング2位を目指しているセルジオ・ペレスは、2番手からの
スタートで、3番手スタートのシャルル・ルクレールとの直接対決になりそう。
カルロス・サインツのサポートを得られる展開になればシャルル・ルクレール
が有利かも知れませんが、スタートでセルジオ・ペレスの蹴り出しが良ければ
マックス・フェルスタッペンがサポートに付いてくれるのかな?
今回で引退するセバスチャン・ベッテルが決して速くはないマシンで9番手に
入り、引退はしませんが出走するチームの無いダニエル・リカルドが10番手と
いうことで、この二人にとっては思いが強いレースになるかも知れません。
アルファタウリでポイントを加算したい、と言っていたピエール・ガスリーは
17番手、角田裕毅は12番手とそれなりに成長の結果を見せている感じです。
年間ランキング2位を目指す二人のドライバーは、どちらも好きなドライバー
なので、どちらかが上位になっても良かったと思いますし、どちらかが下位に
なっても残念だったねと思ってしまうので複雑な最終戦です。