2020年に韓国で公開され、日本では2021年に公開されたSF映画です。
映画館で観ようと思っていましたが、コロナ禍の今は映画の公開期間が非常に
短くて、予告編を見て次はこの映画を観ようと思っていても、二週間ぐらいの
ローテーションで公開終了になってしまうので、ほぼ間に合いません。
スカーレット・ヨハンソン主演の「ブラックウィドゥ」とか、熊本県水俣市の
公害を描いた、ジョニー・ディップ主演の「MINAMATA」も結局映画館では
観られなかったので、U-NEXTで観ようと思っています。
ということで、ソボクもU-NEXTで観ましたが、新作扱いで1,100円の料金は
私が観た作品の中では過去最高の料金です。
主演は「新感染・ファイルエクスプレス」「82年生まれ、キム・ジヨン」など
の映画とドラマ「トッケビ 君がくれた愛しい日々」で知られるコン・ユ。
男が見ても、強さと優しさを併せ持つカッコいい俳優です。
人類初のクローンとして生まれたソボクを演ずるのはパク・ボゴム。
韓国で話題になった人気ドラマ「雲が描いた月明かり」「ボーイフレンド」で
主役を演じ、この作品の中では実年齢は10歳、でも細胞の成長が速すぎるため
外見は20歳という難しい役を28歳で演じています。
ストーリーは、クローン人間=実験体を作ることに成功した国策企業の要請で
外部機関に狙われているソボクを、脳腫瘍に侵されて引退した、元国家情報局
所属のエージェントが護衛するという話で、国家情報局とアメリカ、研究機関
がソボクの暗殺と実験体としての保護という相反する理由で、付け狙うという
サスペンス調のSF映画という感じになっています。
話が進んでいく中で、機械によって作られたのではなく交通事故で亡くなった
息子を蘇らせるために研究所の研究責任者が産んだことが分かります。
いろいろな面で大事なところなので、この設定だけは見逃さないようにギホン
とソボクのドライブのシーンをよく見て下さい。
通常の人間の能力は脳の機能の30%しか使っていないのに対して、クローンの
ソボクは集中力を高めることで超能力者として強大な力を使えるという設定に
なっていますが、脳の機能を100%発揮することで、超能力者として常人では
出来なかったことが出来るというのは、スカーレット・ヨハンソンが主演した
「ルーシー」の中でも説明されていたので、理解することが出来ました。
死なないはずのソボクと脳腫瘍の発作で苦しむギホンが最後にどうなるのか?
ハッピーエンドではないことが残念でしたが、ラストシーンは観てのお楽しみ
というのはマナーの一つですからね。ここでは書きません。
観終わった後で、もう一度丁寧に観たくなる映画でした。