オランダのザントフォールトで開催された第14戦は、ポールポジションからの
スタートで主導権を握ったマックス・フェルスタッペンが序盤からゴールまで
全く危なげないペースでレースをコントロール、2位のルイス・ハミルトンに
20秒932の差をつけて優勝し、個人総合ポイントでも1位に復帰しました。
2位のルイス・ハミルトン、3位のバルテリ・ボッタスは、メルセデスチームで
共闘してマックス・フェルスタッペンを攻略するというチーム戦略を披露して
メルセデスが絶対的に有利だと解説している人もいましたが、実際にはタイヤ
が予想以上に消耗が激しかったメルセデス陣営に対して、ハードタイヤを選択
してロングランで強かったマックス・フェルスタッペンの差が出ました。
ミディアムで激しくプッシュしてプレッシャーをかけるはずが、先にタイヤが
ダメになったのはルイス・ハミルトンで、優勝をあきらめたメルセデス陣営は
ファステストラップポイント(レースを10位以内で完走=入賞したドライバー
の中でもっとも速いラップタイムを記録したドライバーに1ポイントが付く)
を狙うためにソフトにタイヤを交換して、ルイス・ハミルトンは1ポイントを
通常の2位のポイントにプラスして獲得することが出来ました。
※ バルテリ・ボッタスは、チームからのオーダーに反してファステストラップ
ポイントを獲得しそうになりましたが、ルイス・ハミルトンに譲りました。
結果としては、ピエール・ガスリーがフェラーリ、マクラーレンよりも速さを
見せて、4位に入賞し、アルファタウリのマシンの潜在能力の高さを証明した
わけですが、同じチームの角田裕毅はPUトラブルによってリタイヤしたことで
同じチームでも明暗が分かれました。
コース上の渋滞のためタイム計測が出来ず、Q1で敗退したセルジオ・ペレスは
後方スタートの機会を利用してPU交換を行い、ペナルティでピットスタートに
なりましたが、その位置から8位に入賞して「DRIVER OF THE DAY」として
表彰を受けています。
次は昨年ピエール・ガスリーが優勝したイタリアGP(モンツァ)です。
マックス・フェルスタッペンが続けて優勝してルイス・ハミルトンを突き放す
結果を期待したい反面、ピエール・ガスリーにも同一サーキットで二年連続で
優勝して欲しいという思いがあって、来週までにどっちを応援するかを考える
ことになりそうです。
今回のレース後、チーム間でドライバーの移動が発表されましたが、その話は
別の記事でまとめるようにします。