今週末は二週連続になるオーストリア・レッドブルリンクでのレースです。
開幕前の計画では、新型コロナ感染症の状況によっては、という条件が付いて
レッドブルリンクでの二連戦が検討されていましたが、予想通りというか結局
中国やベトナムでのレースは不可能になり、予定されたサーキットでは順調に
レースが出来ない場合のプランBとして考えられていたレッドブルリンクでの
二連戦が計画通りに実施されることになったわけです。
同じコースを二週連続で周回するのは面白みに欠けるということで、右回りと
左回り(コースを逆走することになります)で、二回のレースをしてはどうか
という話も出ましたが、不慣れな逆走コースで不測の事態が起きてもマズいと
いうことで、結局は同じコースを同じように周回する二連戦になりました。
前回のレースでは、ルイス・ハミルトンに30秒以上の差をつけて完勝というか
楽勝というか、去年までのホンダエンジンでは、そこまでの余裕はなかったと
思いますが、今年のホンダF1は有終の美を飾るという思いが強いのか、かなり
アグレッシブなエンジンを開発し、なおかつ信頼性の向上にも力を入れていて
アゼルバイジャンでのマックス・フェルスタッペンのリアタイヤのバーストが
なければ、マックス・フェルスタッペンが四連勝しているところです。
前回の優勝ではチェッカーフラッグの直前で減速をして、レッドブルのチーム
クルーの前でエンジンパワーを急激に上げてタイヤから煙を上げてスタッフの
声援に応えるという行為をしたことが、危険行為に該当する規則違反だとして
FIAからお叱りを受けることになりましたが、後方との差もあったので問題に
する方がおかしいという話にはなっているみたいです。
それはともかくとして、鈴鹿サーキットで開催予定の日本グランプリが中止に
なるかも知れませんからね、それまでにポイントを稼いでドライバーとチーム
で年間総合優勝をして欲しいと思っています。
好位置からスタートした割には、リアタイヤにシャルル・ルクレールのマシン
のフロントウイングが接触したために、タイヤがパンクして直すことが難しい
状況になってリタイアしてしまったピエール・ガスリーも、新しいエンジンに
手応えを感じているみたいなので、今回のレースでもQ3まで進出して、ホンダ
エンジンの強さを見せて欲しいです。
フリー走行1回目の結果としては以下のようになっています。
1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) - 1分05秒143
2.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分05秒409
3.カルロス・サインツ(フェラーリ) - 1分05秒431
4.バルテリ・ボッタス(メルセデス) - 1分05秒445
5.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ) - 1分05秒474
6.キミ・ライコネン(アルファロメオ) - 1分05秒586
7.ルイス・ハミルトン(メルセデス) - 1分05秒709
8.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ) - 1分05秒726
9.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ) - 1分05秒726
10.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分05秒880
11.エステバン・オコン(アルピーヌ)
12.ダニエル・リカルド(マクラーレン)
13.ランス・ストロール(アストンマーティン)
14.周冠宇(アルピーヌ)
15.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
16.カラム・アイロット(アルファロメオ)
17.ミック・シューマッハ(ハース)
18.ロイ・ニッサニー(ウィリアムズ)
19.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
20.ニキータ・マゼピン(ハース)
マックス・フェルスタッペンにとってはホームサーキットであり、特にFP1は
それぞれのチームは本気では走っていないので、トップタイムを出すのは当然
みたいな感じなので、特に現段階ではなにも言うことは無いです。
角田裕毅が5番手、セルジオ・ペレスが8番手、ピエール・ガスリーが9番手で
前回のレースのこともありますから、ホンダのドライバーは大きなトラブルが
無い限りは予選でQ3まで進めるものと思っています。
アルピーヌはフェルナンド・アロンソの代わりに周冠宇を出してきました。
2019年のルノー時代に、中国出身で初めてF1の開発ドライバーとして契約し
アルピーヌに変わった後も引き続き開発ドライバーを続けています。
今年のF2では現時点で総合ポイント1位ですから、このままシーズン終了まで
調子を維持できれば、来年はF1デビューかも知れません。