前回の続きです。
マクラーレンは、カルロス・サインツがフェラーリへの移籍を発表した時期と
ほぼ同じタイミングで、ルノーからダニエル・リカルドを迎えることを発表し
2021年はランド・ノリスとダニエル・リカルドがドライバーになります。
ルノーとの契約を終了して、以前は3チームまでに制限されていた、同一PUの
供給枠が拡大されたことにより念願となっていたメルセデスのPUに変更される
2021年はマクラーレンにとっては勝負の年になるかも知れません。
※メルセデスのPUはメルセデス、アストンマーティン、ウイリアムズに加えて
マクラーレンにも供給されるため、4チームがメルセデスになります。
逆にルノーはカスタマーチームがゼロになり、ワークスルノー（アルピーヌに
チーム名が変わりますが）として自社のみの供給になりますので、経費的には
抑えられるかも知れませんが、テストデータは二台のみになるので、良いこと
ばかりではないような気がします。
アルファタウリ・ホンダは、ダニール・クビアトとの契約を終了し、2020年
F2で総合3位に入り、スーパーライセンスを獲得した角田裕毅が加入します。
日本人としては、7年振りのモータースポーツのトップレベルカテゴリーへの
参戦ですが、日本のメディアはほとんど無視という冷酷さで、昨年、佐藤琢磨
が二度目のインディ500制覇の時にも思いましたが、いつまで経っても野球と
オリンピック競技以外には目を向けられない田舎者ばかりがメディアの実態の
ようで、そんなだから政治関連の報道などでも、政治家の悪行を正しく伝える
ことの出来ないヘタレばかりなんでしょうね。情けない話だよ。
ピエール・ガスリーは2020年には優勝を経験して、一皮剥けた感があるので
チームリーダーとして、角田裕毅の良きアドバイザーにもなってくれるものと
期待しています。2022年にはホンダが撤退しますが、2021年はレッドブルと
同じく、アブダビで勝ったエンジンでの参戦なので勝つ要件は持っています。
アルファロメオとウィリアムズは2020年と同じドライバーで、エンジンも同じ
フェラーリとメルセデスなので、ごく単純な話ですがQ1敗退グループからの
離脱は難しいんじゃないのかなとしか言えません。
アルファロメオは、キミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィの二人
ウイリアムズは、ジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィの二人でのまま
ですが、ルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスで走った時には優勝か？
と誰もが思った速さのジョージ・ラッセルが、ウイリアムズでは後方待機しか
出来ないというのは、ウイリアムズのマシンが余程の不出来なのでしょうね。
ということで、アルファロメオとウイリアムズは参加賞なのかな。
そして、チームの運営資金を大口のスポンサーから獲得することを第一目標に
ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンの契約を終了し、資金力のある
スポンサーを持つニキータ・マゼピンと、フェラーリから預かる形で契約した
ミック・シューマッハの新人コンビが出走するのがハースです。
2020年、10チームの中でもっとも遅いマシンと言われていたハースのマシン
はバーレーンでのロマン・グロージャンの事故で、剛性が低いもっとも危険な
マシンだという評価もされているのに、将来のF1のスターになるかも知れない
ミック・シューマッハを乗せるフェラーリの真意が分かりません。
それとは別にF2で危険な運転をしたり、感情をコントロールできずに角田裕毅
に怪我を負わせるかもしれないような行為をした上に、プライベートの車の中
で後部座席の女性の胸に手を伸ばしている映像を投稿する無神経なバカタレの
ニキータ・マゼピンがチームメイトというのも、どうかと思います。
こういう危険行為をするドライバーは参戦させないで欲しいです。
こういうバカ(あえて公開する必要のない動画を公開する)も要らんです。
批判が盛り上がっているので、もしかしたらニキータ・マゼピンはリザーブに
格下げになって、他の誰かがハースと契約するかもしれませんけどね。
どっちにしても2021年も苦戦が必至のハースと契約したミック・シューマッハ
が不出来なマシンで入賞するようならば、2022年は他の優勝が狙えるチーム
に移籍することになるかも知れませんので、要注目ではあります。
二月以降の合同テストまではお休みになるF1ですが、いろいろな視点から見所
がたくさんあるので、来シーズンも楽しみにしています。