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今年の冬はラ・ニーニャ [地球環境・自然・宇宙]

気象庁の長期予報では今年の冬は厳冬で雪も多めということになっています。
去年は暖冬でスキー場が営業できないほどだった上に、今年の夏も酷暑でした
が、一転して厳冬だと言われると、あんなに暑い夏の後で、そんなに寒い冬に
なるの?という感じでしたが、12月の中旬に北信越は大雪になりましたね。

snow_kanetsu.jpg

予報が当たったということになりますが、気象庁が厳冬になると予測している
根拠は南米沖でラ・ニーニャ現象が発生しているからです。

チリ近海の海水温が平均値よりも高くなるのがエル・ニーニョであるのに対し
海水温が低くなるのがラ・ニーニャで、この現象によって偏西風が南側に蛇行
するために、シベリアからの寒気が日本の上空まで張り出しやすくなるために
九州までマイナスの寒気に覆われる割合が高まります。


12月中旬の大雪は、暖冬傾向で日本海の海水温が平均よりも二度高いところに
シベリアの冷たい寒気が流れ込んだために、海面から上昇する水蒸気が雪雲に
なって北信越や太平洋側にも雪を降らせたのですね、ですから偏西風が南側に
蛇行しているのは事実のような感じです。

地球の気候に及ぼす自然界の影響なんて、以前はほとんど考えませんでしたが
隣家の屋根のアンテナに雷が落ち、仕事をしている事務所で竜巻が真横を通過
した時に、車が持ち上がっているのを見て自然の怖さを肌身に感じました。

ということで、地球温暖化の抑制につながる行動も、真面目に考えないとなぁ
なんて思うようにはなりましたが、喉元過ぎればなんとやらで結局は冷暖房の
温度も政府の推奨なんて守れるかいな!というのが実際のところです。
今年はコロナもあってさらに温度調整は難しくなっています。



フィリピンの気象台では、ラ・ニーニャ現象が発生すると乾季=冬に雨が多い
ということになるようで、フィリピンで大雨を降らせている水蒸気が偏西風に
影響を及ぼすことが原因で偏西風が蛇行するようで、内心では相手を信頼して
いない、人と人の関係よりも地球上の自然現象の方が、遥かに密接に地球規模
でコミュニケーションが取れているようです。

夏が目一杯暑くて、冬が目一杯寒いというのはメリハリがあって良い、という
見方をする人もいますが、出来れば一年中温暖な16-20℃ぐらいが良いなぁ…
と思っているので、乾季と雨季の2シーズンに区分けしてもらう必要など全く
ありませんので、季節の変わり目が微妙に感じられるような四季の移り変わり
を維持してもらいたいと地球に対してお願いしたいものです。

ちなみに、海水温が上がるエル・ニーニョは「男の子」という意味で、その逆
のラ・ニーニャの意味は「女の子」です。

水温が上がると「男の子」で、水温が下がると「女の子」なんて、全く意味が
通じませんが、元々はスペインの漁師が使い始めた言葉なので、漁師の世界は
日本でも海外でも、縁起を担ぐ傾向があるので、なにかそういう関係なのかも
知れませんね。


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kousaku

成程面白いですね、と云う事は今年は女の子型なんですね、じとじとと降る雪や雨が多いのかな?
by kousaku (2020-12-25 11:43) 

suzuran

kousakuさん:
コメントありがとうございます。

予報によれば、南九州地方などでも年末年始は降雪がありそうだとか、
地球温暖化が進んでいるのならば、せめて寒波が流れ込まないような
気候になって欲しいものです。
by suzuran (2020-12-27 21:36) 

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