隣には昨日見たセブパシフィック航空のクルーたちがベーコンが食べたいとか
ヤクルトが欲しいとか、要望が激しいのですが、アジュマは嫌な顔一つせずに
ベーコンを焼いて目玉焼きを添えたりして朝食を作っていました。
セブパシフィック航空のクルーにとっては、韓国での家のような存在なのかも
と自然に思ってしまうぐらい友達的な付き合いをしている感じでした。
最終的な目的地は仁川ではなくソウルですから、ご飯を食べてちょっと部屋で
NHKワールドを見てからホテルを出て移動しました。
ホテルに近い雲西(ウンソ)駅からは一般列車なら乗れますが、ソウル駅まで
ノンストップのA’rexは通過してしまうので、一回仁川空港まで戻ってから
A’rexに乗り直すか、空港リムジンバスで明洞駅まで行くかという選択肢で
移動交通機関を考えなければいけません。
A’rexに乗ってソウルまで行くと、今度は地下鉄4号線に乗り換えて明洞に
行かなければならないので、交通費は倍以上の15,000ウォンが必要になります
が、空港から明洞まで乗り換えなしという便利さには勝てず、仁川空港前から
空港リムジンバスの6015番(龍山、南大門市場、ソウル駅などに停車して
早い者勝ちですから)に乗って明洞に着きました。
明洞に着いて、まずはホテルへと移動して荷物を預けて外に出ました。
宿泊したのは「ホテルスカイパークセントラル明洞」というホテルで、明洞の
リムジンバスのバス停から(地下鉄の駅からも同じです。)約5分ほど歩いた
明洞のほぼ中心にあります、ということでホテルの話に進みそうな感じですが
時系列に沿って話を進めて行くことにします。
仁川のホテルから結局は、ホテルのシャトルサービスで空港まで送ってもらい
リムジンバスに乗って明洞に着いたのがお昼時だったということで、ホテルに
荷物を預けて身軽になって最初に向かったのは明洞で有名な冷麺のお店である
明洞咸興麺屋の冷麺と餃子なのでした。
現在が三代目という老舗の冷麺専門店で、麺はサツマイモの澱粉のみ、スープ
は牛骨を一日煮込んだダシに、化学調味料を一切使わないという信念をもって
作られたシンプルながらも手間暇のかかった冷麺で知られるところです。
極細ながらも腰が強く、ハサミで切ってもらわないとツルツルと食べられない
ぐらいの固さですが、牛肉と梨、キュウリとゆで卵の具材との相性も良いので
スープを飲みつつ食べているとすぐに無くなってしまいます。
セットで注文した餃子は肉とニラがたくさん入っていて、これまた美味しくて
気付いた時には何もなくなっていたという感じでした。
ここの本当の名物は店名になっている咸興冷麺(北朝鮮の咸興という街が発祥
の地)という冷麺で、スープがない別名ビビン冷麺@という辛い冷麺です。
混ぜると真っ赤になる冷麺にしようかなとも思いましたが、始めは刺激の弱い
水冷麺からということにして、ソウルで最初の食事は終わりました。
ソウルへの旅・9月編-2
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