2019年の開幕戦、オーストラリアGPは予定通りメルボルンのアルバート
パークサーキットで開催され、スタートが良かったバルテリ・ボッタスが同じ
チームでポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンを抜き、途中
のタイヤ交換を遅めにした戦略も成功して20秒以上の差をつけて優勝を決め
今年から導入されたファステストラップポイントも加えて、2位でゴールした
ルイス・ハミルトンと共にメルセデスの6連覇に向けて好スタートという結果
に終わりました。
バルセロナのテストの際にはルイス・ハミルトンが、フェラーリとは0.5秒
の差があると発言して、今年はフェラーリが上手くレギュレーションの変更に
対応していて優勝候補の筆頭という前評判でしたが、レースが終わってみれば
メルセデスの1-2ということになり、初戦を観る限りではメルセデスは今年
も盤石の態勢で進んで行きそうな感じです。
今年になってようやく現実的に優勝が狙えるトップチームの一つのレッドブル
にエンジンを提供することになったホンダの戦いぶりが最大のポイントだった
わけですが、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが4番手から
フェラーリのセバスチャン・ベッテルをオーバーテイクして、3位でレースを
終わりホンダにとっては11年ぶりの表彰台になりました。
ダニエル・リカルドはフロントウィングを壊してしまったのが不運でした。
17番手からスタートしたピエール・ガスリーは前車のリアウィングが大きく
視界の邪魔になってスタートシグナルが見辛くて出遅れたみたいな理由を語り
強くプッシュしたけれど11位が限界だったと言っています。
去年はあまりダメだった理由とか言わなかったような気がしますが、表彰台に
上がるのが最低のミッションみたいなレッドブルに移籍して、プレッシャーの
大きさにまだ動揺しているというか、平常心を保てていない感じがします。
17位から11位にジャンプアップしたということは単純に考えれば、予選で
10位以内に入れば4位か表彰台を狙える速さはあったということですからね
次戦のバーレーンではQ1から全力でタイムアタックをして5-6番手ぐらい
のグリッドは確保してマックス・フェルスタッペンと一緒に表彰台を目指して
欲しいと思います。(願わくば優勝と2位ですね)
トロ・ロッソの二人は、ダニール・クビアトが10位で1ポイントを獲得した
とはいえ、途中でコースをはみ出るミスを犯しているので、もう少し慎重かつ
冷静に走ればもう少し上の順位も狙えたように感じました。
今回が初めての公式レースだった、アレクサンダー・アルボンは14位という
ことで、デビューレースの割には良かったのか、悪かったかの評価については
まだまだ時期尚早と思うので、今回はコメントなしです。
マックス・フェルスタッペンがセバスチャン・ベッテルを抜くシーンは、去年
のホンダエンジンではなかったような場面ですから、ホンダの信頼性、性能が
フェラーリと大きな差がないことを示しているように感じられ、バーレーンの
第二戦がとても楽しみになりました。