映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観て、中学・高校の頃に好きだった女の子
を思い出すということはなく(そもそも恋人みたいな女子はいなかった)当時
好きだった映画や音楽に帰依しているところなんですが、映画を観て衝動買い
したクイーンのグレイテストヒットアルバムの中に収録されている映画音楽の
「フラッシュのテーマ」について思い出話を書いてみたりします。
「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」とSF映画がヒットして、TVドラマ
の「宇宙空母ギャラクティカ」のパイロット版まで映画館で上映されるほどの
SFブームになり高校の時に上映されたのが「フレッシュ・ゴードン」という
本来なら上映には年齢制限の必要なキワモノSF映画でした。
SF映画の作品供給が間に合わなくて、ハードコア(出演者が実際に性行為を
する、いわゆる本番映画)として撮影されたポルノ映画で、ストーリーは古典
アメコミヒーローとして人気だった「フラッシュ・ゴードン」のパクリという
トンデモ映画だったわけですが、ヤバイ部分はモザイクで隠し、性交の場面は
バッサリと斬り捨てて一般映画として上映しました。(だから高校生の私でも
お咎めなく観られたわけです)
内容的にはスタートから珍妙で盛り上がりにも欠ける、おバカ映画の典型的な
ヤツだったのですが、この翌年に公開された「フラッシュ・ゴードン」も正規
のアメコミヒーロー映画で製作費もかけて、クイーンがサウンドトラック盤を
作るほどの大作映画の割には「フレッシュ・ゴードン」と大差のない間抜けな
ヒーロー映画だったことを記憶しています。
エロ親父熊のテッドが大好きなヒーローとして「Ted」の中に登場するので
記憶に残っている方もいるかと思いますが、全然カッコ良くないヒーロー映画
(ムフフ♡シーンが割と多い)として別の意味で記憶に残っている映画なので
クイーンのメンバーにとっては黒歴史なのかと思っていましたが、ベスト盤の
中に必ず収められているので、映画の扱いよりは大切にされている曲なんだな
というように思ったのでありました。
映画の中の台詞なども入っていて、映画の雰囲気を知るにはなかなか優れた曲
という見方も出来るわけで、さすがクイーンが真剣に取り組んだだけのことは
ありますね、という感じのスペースオペラ的な曲なのはさすがです。