ダリオ・アルジェント監督のホラー映画「サスペリア」が約40年ぶりに
リメイクされることは当ブログの記事でも書きましたが、映画が完成して
ヴェネチア国際映画祭に出品され、この映画を14歳の時に観たときから
自分ならではの解釈で映画化したかったというルカ・グァダニーノ監督と
主演女優のダコタ・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツなどが登場
して映画が上映され、予想を超える衝撃の内容だったようです。
前作の時には、ダリオ・アルジェント監督の直々の指名によりイタリアの
ロックグループ、ゴブリンがシンセサイザーを多用した音楽を創り出して
発売されたサウンドトラック盤は発売から数年後には定価の倍以上の価格
で取引されるようになり、サウンドトラック盤としては異例のヒット作品
になっていました。(ゾンビの音楽もゴブリンが担当してヒット)
さすがに40年が経過していることもあり、ゴブリンの登場はなく今回は
英国のロックバンド、レディオヘッドのメインボーカルのトム・ヨークが
歌詞も付いた曲を作っています。
映画の設定が1977年のベルリンということから、今風の音楽ではなく
設定からインスピレーションを受けたとされる曲は多重録音を繰り返した
1970年代のプログレッシブロックという感じです。
ゴブリンのサスペリアとは違うのは当たり前なんですが、背筋が寒くなる
怖さを感じたのは前作に対して、重石を積み上げていくような音の圧迫感
を感じるのは今回のテーマ音楽のように感じました。
人それぞれなので感じ方にも違いはあると思いますので、どっちが良くて
どっちが悪いという言い方はするつもりはありません。
「キック・アス」では無敵の少女ヒットガールを演じていたクロエちゃん
ですが、出演作にホラー映画が多いのはどういうことなんでしょうね。
アクション女優としてスカーレット・ヨハンソンみたいな活躍をする作品
にも出て欲しいなと思っています。
サスペリアの前作は衝撃的な展開が続くオープニングに対して、強大な力
を持つはずの魔女なのに随分とあっけなく退治されてしまうエンディング
だったので、あのラスト15分ほどを、冒頭の15分並みのスピード感で
描いたらとんでもなく怖い映画になると思うので、そんな感じでリメイク
したんじゃないのかな?なんて思っています。