信頼性がないとこき下ろし、ホンダ以外のエンジンなら優勝も可能なはず
だと豪語していたマクラーレンチームが低迷しています。
プレシーズンテストの時点で、すでに兆候は出ていたにも関わらず強気の
発言に終始していたザク・ブラウンやフェルナンド・アロンソがようやく
最近になって今年のモデルであるMCL33は失敗作であることを認める
発言をするようになりました。
他チームのシャシーよりも空力的に優れているのにホンダエンジンの性能
が悪いのでストレートで遅いと昨年は言っていましたが、今年はシャシー
の性能が悪いのでストレートが遅いと言っているのは、ルノーエンジンの
供給が止まったら搭載するエンジンがない(レギュレーション上、どこか
がエンジンは供給することになるでしょうが)ということもあって昨年の
ように強気でエンジンメーカーを批判できないこともあるのでしょう。
No.1ドライバーのフェルナンド・アロンソがフランスGPでも16位
とほとんど最後尾の順位に終わり、ストフェル・バンドーンも来年以降の
名門復活を託すには不安の残る12位に終わりました。
2位にレッドブルのマックス・フェルスタッペンが入賞していることから
やはりルノーエンジンが悪いとは言えませんし、昨年までの三年間を一緒
に戦ったホンダのエンジニアもマクラーレンのセッティングは速さよりも
ドライバーの運転しやすさを重視したセッティングだったことが暴露され
ドライバーはともかくとして、チームの役職者であるザク・ブラウンとか
レーシング・ディレクターのエリック・ブーリエは本気でレースに勝つと
いう気はないような気がしますし、マクラーレンチームの内部ではすでに
エリック・ブーリエの解任やザク・ブラウンのインディカーシリーズへの
進出やWECへの参入に対して反対する勢力がクーデターを考えていると
いう情報も漏洩していて、チーム自体の正常な存続も難しいような感じが
していますが、それは決して大袈裟ではないようです。
フランスGPの前にはチームクルー全員を集めてミーティングが行われて
いて、内容については公表されていませんがスタッフが匿名でリークした
深夜のセッティング作業の報酬はチョコパーだという話などを外部に公表
したことに対する口止めみたいなことがあったのでは?と想像します。
マクラーレンの開発能力に愛想を尽かしてインディカーに転向することが
確実視されているフェルナンド・アロンソに代わり、今年でレッドブルと
契約が切れるダニエル・リカルドに22億円の年俸でオファーを出したと
されていますが、ワールドチャンピオンになることを目標としている以上
フェラーリやメルセデスへの移籍かレッドブルに残ることはあっても車の
開発力が低下していてチームの幹部とスタッフが対立しているような最悪
の状態のチームに行くとは思えないです。
マクラーレンチームの一時的な解体は避けられないんじゃないのかな。