オリジナル版の公開は1977年ですから、私は中学生でした。
まだまだ刺激に敏感な多感な時期に観た鮮血にまみれたホラー映画は当時
本当に怖くて、夜に窓から外を見ることが出来なくなりました。
さすがに大人の経験を積んだ今はそんなことはありませんが、ゴブリンが
演奏するBGMが映画館の内部を周るように聞こえる音響効果も相まって
映像と音にやられました。
あれから40年以上も経ってからリメイクされるとは想定外の話でしたが
主役のスージーを演ずるのはダコタ・ジョンソンで、同じ寄宿舎で生活を
共にする学生仲間として、クロエ・グレース・モレッツも出演していると
いうことで、なかなか力もお金もかけているみたいですね。
オリジナル版でスージーを演じたジェシカ・ハーパーも出演しているとの
ことなので、もう60歳ぐらいなのでしょうか?
昔の女友達に会うみたいな感覚があるので見てみたいです。
前作を観た際に最後の魔女との一騎打ちのシーンで、ジェシカ・ハーパー
がノーブラで乳首がツンと見えていたのが、今でも記憶にあります。
ホラー映画であっても重要なところはきちんと覚えているものなのです。
この写真がパンフレットにも使用されていました。
イタリア語(監督・脚本のダリオ・アルジェントはイタリア人でした)で
サスペリアというのは予感という意味らしいですが、クラシックダンスを
学ぶために寄宿舎のある学校に入校しようとした女性(主役のスージー)
が玄関で鉢合わせた女性が、その夜に何者かに惨殺されることから物語が
始まり、最後は学校の奥に棲む魔女との戦いで終わるという映画でした。
元々、イタリア映画はエロ・グロに寛容というか、血の出る映画で有名で
マカロニウェスタンでも撃たれた時の出血の量は本場のハリウッド製映画
の数倍ではないかというぐらい残酷描写が激しいモノでしたから、映画が
始まった直後の女性の殺害シーンも、かなり激しいものでした。
当時、2,500円で買ったサウンドトラックアルバム(当然LP盤)を整理
しようと中古レコード店に出したら5,000円の値段が付いて驚きましたが
ゴブリンはマニアックなファンがいる割には状態の良いレコードがなくて
10,000円以上でも売れると後から聞いて、しまった!と思いましたが後悔
先に立たずを体感したのも、この映画に関係したことでした。
大ヒットに気を良くして、同じダリオ・アルジェント監督のサスペリア2
という映画が上映されましたが、実はサスペリアよりも前に作られた凡作
で、サスペリアとは全く関係のない話だったというオチもあって今ならば
金返せと本気で怒りだす客もいそうですが、お客も配給会社もおおらかな
時代の話だったということで良い時代だったと思います。
予告編を見ても今一つ映画のイメージが湧いてこないので、映画自体には
あまり期待できないような気がしますが、ジェシカ・ハーパーと主演では
ありませんがクロエちゃんが出ているので観に行こうかな。
公開日はまだまだ先の2019年1月なのでそれまでにアメリカでの評価
も聞こえてくることでしょう。