松坂大輔投手・オールスター確定か？

メジャーリーグで肩を痛めて日本に帰国し、福岡ソフトバンクホークスに
所属していたものの三年間ほぼリハビリで終わった松坂大輔投手が、残留
して育成コーチとしての契約を提示されながらホークスを退団し、現役に
こだわって契約してくれる球団を探すと発言した時には、スポーツ新聞や
プロ野球に関連するメディアから悪あがきと批判されていましたよね。



プロ野球の各チームも西武ライオンズで活躍していた頃と比べて、体型が
変わり速球で勝負できない松坂大輔に商品価値はないという見方を示して
契約の意志はないと早々に発表した阪神タイガースのようなチームもあり
台湾のプロ野球チームに移籍するんじゃないかというような話も報じられ
現役続行は危ういのではないかという意見が大半でした。

中日ドラゴンズが低迷する成績以上に深刻な観客動員力を底上げするため
に人寄せパンダ的な意味合いで契約するのではないかという話が出た時も
賞味期限が切れているから取る気はないと言ったのは、賞味期限どころか
平均余命から見たら自身の寿命が切れている白井文吾オーナーでした。

森監督をはじめとして松坂投手の西武時代の人柄、実力を知るスタッフが
密かに獲得に向けて調査をしている段階で、事情を知らないとはいえ年齢
が３８歳になるから獲得するつもりはないとか、こういう権力はあっても
現場に興味がないオーナーだから中日ドラゴンズは不人気球団の位置から
脱却できないのかも知れませんね。

それはともかくとして、中日ドラゴンズが正式に入団テストの日程などを
公表してもなお松坂投手の実力に懐疑的なメディアは、観客の少ない試合
（ウェスタンリーグ＝二軍戦）限定の人寄せパンダとして松坂投手を起用
するだろうというような憶測記事をずっと流していたわけですが、結果と
して松坂投手は１軍に登録されて、何年振りかで勝利投手になりましたし
現時点でオールスターファン投票で投手部門の一位になっています。

読売のように野球に興味はないけど巨人ファンというような金満球団とは
違って、中日ドラゴンズには組織票を投票することを支援するような組織
はありませんから、素直に松坂投手の復活を祝福しているプロ野球ファン
が予想以上に多いということなのでしょう。



４０代、５０代になると世代交代だとか言われて、一般企業でも若い人に
仕事を譲って中高年者は閑職に配置換えなんてことも普通にあります。

単純なルーチンワークならともかく外部との折衝や交渉などは若い世代が
無難にこなせない場合も多々あるのですが、そういう時にこそ中高年者が
積み上げた経験が生かせる場面のはずなんですが、若さに勝る武器はなし
と考えている頭の良くない人事担当者は経験が必要な部署でさえ中高年者
を降格させて、若い世代を優遇する人事をして中高年者のモチベーション
を下げさせるという愚かなことをしている場面が多いですよね。

年齢が高くなったらお荷物になるという固定化した考えから脱却できない
頭の固い自分こそが組織の中で最も不要な人間であるという自覚のない人
に辟易している人が松坂投手に投票しているんじゃないのかな。

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