草分けともいえる存在のサイモンとガーファンクルとして活躍し、ソロに
転向後も歌手活動を続けてきたポール・サイモンがカナダのバンクーバー
で5月16日からスタートし、7月15日に英国のロンドンで最終となる
ツアーを最後にツアー活動から引退することを発表しました。
アメリカとヨーロッパのみを対象としたツアーなので日本でのコンサート
は当然入っていませんから来日公演は2009年のガーファンクルと共に
行ったコンサートが最後になりました。
76歳の年齢で飛行機に長時間乗って移動し、約二時間のステージを務め
次の街へと移動するというのは健康体であっても楽なことではないことは
想像がつきますからね、予定通りに組まれたツアーを日々こなしていくと
いう生活からは引退したくなるのもわからなくはないです。
逆に言えば経済活動としてのコンサートツアーからは引退しますが仕事と
してではないライブ活動は続けていく意向とのことで、その収益は各種の
慈善団体に寄付するのだそうで、大物と言われながらも金に執着する日本
の芸人やセレブ気取りの元大統領夫人なんてのは少しは見習ったらどう?
と思いますが、そんな才覚があるとも思えないので無理なんでしょう。
エルトン・ジョンは育児に専念するという理由での引退ですし、まだまだ
70歳ということで9月からのワールドツアーは2021年まで続けられ
世界各地で300公演以上を行うようなので、育児に必要な費用を含めて
最後の一稼ぎという感じで、日本公演もありそうな感じですが、同時期に
引退を表明したニール・ダイアモンドはパーキンソン病のために、最後の
ツアーとして計画されていたオーストラリアとニュージーランドのツアー
もキャンセルということになってしまったので、元気なうちに引退を表明
することで納得して引退できるという良さもありそうです。
日本でも安室奈美恵や小室哲哉が引退を表明し、一つの時代の終わり感が
かなり強くなっていますが、有名なアーティストが続々と引退を表明する
というのは、やはり一種の過渡期なんでしょうね。