私が10代の頃は、映画の本数自体がそんなに多くなかったということも
あって面白ない映画だなと思っても、半分ぐらいはお客さんが入っていた
ような覚えがありますが、現在はフィルムを使わずにデジタル撮影をして
映画を作ることが出来るようになって、低予算作品やインディーズ系映画
が大量に供給されるようになったために、コケる映画はトコトン不入りで
キャパシティが300人ぐらいの映画館で入場者が10人程ということも
珍しくなくなっています。
私自身が経験した最低記録はロードショー上映されていたメジャー系映画
(作品自体は好き嫌いがあるのでタイトルは秘密です)が、キャパシティ
200人の映画館で観客は7人だったことがあります。
後ろの方で観ていたので、私の前にはお客さんが皆無で私の横の列と後ろ
の列を全員数えて7人でした。
人から聞いた話では、松本人志が監督をしたR100が6人だけだったと
聞きましたが、そもそも本職の映画監督でもありませんし吉本興業が税金
対策として税金で払うぐらいなら映画の製作費に充てようと考えた結果と
いう噂話も聞いていたので、そんな映画に人は入らないだろうなと想像を
したら案の定で、予測が当たったなという感じでした。
そんな感じで映画館一カ所当たりでは6人、7人の入場者であった場合が
あったとしても一般的には全国の映画館で同時公開なので、全部合わせた
数字は百人は超えるかと思いますが、先週の週末に英国で公開された映画
「マン・ダウン 戦士の約束」は単館上映ということなので、チケットが
発券されたのは英国全土で一館だけだったわけですが、それにしても…と
いう感じの入場者一人、興行収入約960円だったようです。
主役はトランスファーマーシリーズや、近作ではブラッド・ピット主演の
「フューリー」にも出演していたシャイア・ラブーフで、全くの無名俳優
のデビュー作ではありません。
いろいろな要因が重なったのではあるかと思いますが、新作の公開作品が
観客一人というのはなかなかないことでしょうから、唯一の観客だった人
は滅多に経験できないことが体験できたことになりますね。(貸切です)