ベスト50という企画で一位に選ばれたのは、スタジオジブリのあの名作
「千と千尋の神隠し」でした。
グロテスクで恐ろしく、スリリングで美しいという多様な表現でアメリカ
の作品にはない異質な作品だと評価され、アカデミー賞では長編アニメの
部門でアカデミー賞も受賞しているだけに「千と千尋の神隠し」以外には
選択肢はなかったというほどの高い評価を受けたようです。
映画の中で使われていた音楽は、どれも明るい曲ではありませんでしたが
日本人の感性に訴えかける夕方独特の寂寥感や主題歌の中で歌われている
死生観など、八百万の神様が集う湯屋を舞台にしつつも失ってはいけない
アイデンティティとか、一言では絆と称されている世の中の繋がりなどが
宮崎駿監督の手法で丁寧に織り込まれたジブリの傑作だと思っているので
アメリカでも高く評価されると嬉しく思います。
二位にはピクサーの「Mr.インクレディブル」、そして三位もピクサー
の「カールじいさんの空飛ぶ家」が選ばれています。
私的には「シュレック」シリーズとか「ベイマックス」も好きなんですが
ベスト10の中には入っていませんでした。
日本人監督の作品では、7位に高畑勲監督の「かぐや姫の物語」、10位
に宮崎監督の「風立ちぬ」、23位に今敏監督の「千年女優」、32位に
細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」、34位にも細田監督の「時を
かける少女」、36位に宮崎監督の「崖の上のポニョ」、42位に今監督
の「パプリカ」、47位に今監督の「東京ゴッドファーザーズ」が入って
いますが、日本で人気の「となりのトトロ」や「天空の城ラピュタ」など
スタジオ・ジブリの初期の作品は入っていません。
逆に「思い出のマーニー」や「バケモノの子」は一年後ならばランクイン
したかもしれませんね。
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