角川映画の第一作は「犬神家の一族」でした。
金田一耕助役を石坂浩二が演じて、市川崑監督ということで基本に忠実な
奇をてらわないサスペンス映画になっていたのかな?

この時は中学二年生でしたからね、映画の構成とかそんなことよりも湖に
逆さに倒立する死体とか、そっちの方に興味が行っていました。



ただ、中学生の分際で思ったのは映画の場面に対して音楽がしっかりと、
絡んでいるというか、音楽が添え物ではなく映画の要素の一つとして重要
な役割をしているというように感じて、それまでに見た日本の映画の音楽
が取って付けたような違和感を醸し出していたのと対照的に、なにげない
映像でも音楽によって緊迫感を演出できるということを感じました。