F1オーストリアGPで、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンが
6位に入賞しました。
去年のマクラーレンとのチーム復活時には完走するのが目標というほどの
レベルでほぼ一年間を過ごしましたから、6位に入賞できるまで戦闘力が
上がってきたのは喜ばしいことだと思う反面、現時点のパワーでは6位に
入るのが最高の出来かも知れないという冷静な見方も必要だと思います。
Q2の時点で、ジェンソン・バトンだけでなくフェルナンド・アロンソも
調子を上げてQ3進出が見えてきつつあったところでタイヤ交換をしたら
新品ではなくQ1で使用したタイヤだった、という嘘のような本当の話で
アロンソの言うように小学生レベルのミスだと思います。
このタイヤ交換ミスの後、アロンソが本格的なタイムアタックに入ろうと
したところで路面コンディションの悪化でQ2は中止になり、アロンソは
14番手からのスタートになってしまいました。
逆にジェンソン・バトンは5位のタイムを出して、3列目からのスタート
を勝ち取ったわけですが、さらに上位の二人が降格になったため予選では
3位ということで2列目からのスタートになりましたが、結果として6位
にまで順位を下げて完走しました。
バトン本人が言っているように現在の車の実力は5位のタイムがベストで
あって、まだまだ改修を進めていく必要があるというのは本音でしょう。
※アロンソもモナコで5位、ロシアで6位になっています。
とは言うものの去年のように、ただオーバーテイクされるだけという周回
を重ねるようなことが無くなったのは大きな進化だと思っています。
今後はヨーロッパでのレースが続いて、次戦はマクラーレンの地元である
英国のシルバーストンでのレースになります。
なかなか結果は出にくいサーキットだとは思いますが、日々進化している
というホンダの技術スタッフの言葉を信じて表彰台を期待したいです。
一つ気になるのはメルセデスのハミルトンとロズベルグがまた接触事故を
起こしたことで、セナとプロストの時のようにSライセンス停止みたいな
話になって揉めるようなことは回避して欲しいなと思っています。