鈴鹿サーキットの通称:ダンロップコーナーで、雨のためにスリップして
事故車の撤去をしていたトラクターと激しく衝突し、びまん性軸索損傷で
入院していたマルシャF1チーム(チーム自体は破産して解散)に所属の
ジュール・ビアンキが、三重県立総合医療センターを退院してフランスに
帰国したことが発表されました。



意識不明の状態は続いていますが、自発呼吸を再開しフランスまで航空機
で移動することが可能になったことから、ニース大学付属病院に転院して
治療を受けることになりました。

事故直後には田舎の病院に運ばれて、ジュールはもう死んでしまうだろう
と無責任なコメントがツィッターやフェイスブックなどで流されることも
ありましたが、海外から見れば三重県という無名な田舎の病院であっても
日本の救急医療レベルの高さが証明されたわけで、生死の境界線を彷徨い
最悪の場合も想定されていたジュール・ビアンキ選手を、意識不明の状態
ではあるもののフランスまで帰ることが出来るレベルまで回復させた日本
の医療を、日本人は誇りに思って良いと思います。



まだまだ険しい道のりですが、一般の生活が出来るぐらいにまで回復する
ことが出来るようになることをお祈りしています。

お風呂と脳のいい話
茂木 健一郎 山崎 まゆみ


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