先日、運営資金面の問題で管財人の管理下におかれて事実上の差し押さえ
になったケータハムに続いて、F1に参戦中のマルシャF1チームも資金
の枯渇によって管財人の管理下におかれました。



鈴鹿サーキットでの事故後、意識不明の重体で入院しているドライバーの
ジュール・ビアンキがF1ドライバーとして復帰することは、現時点では
困難であることからジュール・ビアンキをサポートしているスポンサーの
支援は打ち切りになったことが考えられますし、ロシアの経済状況からも
新たなスポンサーを早急に見つけることは難しいと思われますので、今年
残っているレースへの参戦は無理だと思います。



せっかくフェラーリからエンジンを供給されても、パワーユニットを活用
出来るだけの車体を開発する資金が無くては勝つことは無理ですから来年
マルシャチームが存在するかどうかは微妙でしょうね。

メルセデスやフェラーリなど、メーカーが本気で勝ちに来ているチームと
新興チームの違いもあるでしょうが、金銭面でも実戦面でもチームの支え
になっていたジュール・ビアンキの事故はチーム自体の存続にも影響する
大きな痛手だったことが、はっきりと示されることになりました。

フェラーリの買い方 (竹書房新書)
清水 草一


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