エアバス社に対して発注していたA380の契約を債務不履行の危険性を
指摘されて解約されたスカイマーク(今までに航空会社が航空機メーカー
に対して契約をキャンセルする例はありましたが、メーカー側から契約を
キャンセルされたという話は初めて聞きました)が、今度は機内での物品
販売で賞味期限切れのカップラーメン、コンソメスープを販売していたと
思われる事例が発覚したという話です。

7月29日の機内で、6月8日に賞味期限が切れたカップラーメンが8個
発見されたため、全ての機材で点検をしたところ最大26個の賞味期限の
切れた商品が販売されたかも知れないということがわかったものです。

カップラーメンなんて賞味期限は半年あるのですから、いかに回転の悪い
商品だったかということもわかりますが、飛行機に搭載する際の確認方法
や賞味期限の確認をするというルール自体が無かったことも明らかになり
経営に問題のある航空会社は、小さなことからルールが曖昧になっていき
その結果として人身事故が発生するというのが、過去に大事故を起こした
航空会社の共通点でもあるわけです。

経費削減によって経営効率を上げて生き残りを図るようですが、経費削減
が人件費の削減となってモチベーションが下がったり、部品の交換時期を
延長したりして安全性が低下したら航空会社としての存在意義は低下する
一方ですからね、三年後にスカイマークが存在している確率は、五分五分
ぐらいではないかと思っています。

旅客機と空港のすべて (JTBの交通ムック)
秋本 俊二


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