フェラーリのモンテゼーモロ会長がチームが機能していないことを理由に
ツーリングカー選手権などスポーツカーのレースに活動の場を移すことを
考えているような発言を、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル
とのインタビューで語ったようです。

V6ターボハイブリッドエンジンの導入や速度をセーブする空力パーツの
導入など、騒音を抑えて環境保全を意識したFIAのルールでは、過去の
レースのような爆音と激しいバトルが見られなくなっているとして、F1
は機能していないと断言し、燃料とタイヤをセーブして効率性を重視した
現在のF1レースは面白くないと言っているわけですね。

またレギュレーションの変更によって、シーズンが始まってしまった後は
現行エンジンの開発を進められないというルールについても不満を募らせ
言及はしていないもののF1からの撤退についても全くあり得ない話では
ないということを示唆したようです。

エンジンが開発できないという不満は、資金が潤沢にあるからこそ言える
ことだとは思いますが、シーズン中でも常に開発・改良をし続けることで
戦闘力をアップし、より高性能なマシンで1シーズンを戦うことを観客も
期待しているわけですから、フェラーリの会長の意見は的を得ているとは
思いますが、FIAの方向性を変えることが出来るかは疑問です。



将来的にF1のレースカーは全てモーター駆動による電気自動車になると
いうことになったら、さすがにF1を見る気にはなりませんけどね。

フェラーリの買い方 (竹書房新書)
清水 草一


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