先日、英国空軍の特殊部隊による暗殺説が新たに浮上した英国のダイアナ
元皇太子妃の実在する外科医との恋愛部分に焦点を当てて製作された映画
「タイアナ」のワールドプレミアが開催され、かなり激しい批判が集中し
散々ないべんとになってしまったようです。

タイムズ紙では「身もだえするほど居たたまれない脚本をものともせず、
精一杯の演技を見せた」と、主演のナオミ・ワッツを称賛した一方で映画
そのものについては「残酷で押し付けがましい」と一蹴。

ガーディアン紙の評論家は「ダイアナ元妃が気の毒だ」と嘆いたという話
ですが、この批評については参考にならないと思います。
創作物である映画は真実を描くドキュメンタリーではありませんから個人
の思い入れを原案となった人に重ねられても迷惑な話だと思います。

デイリー・テレグラフ紙の評論家の「何を描きたいんだ?」という疑問は
映画の批評として最も簡潔で、最もわかりやすい評価だと感じています。
要するに映画として表現したいことが分からないわけですから、見る価値
がないと言っているのと同じですね。

というような悪評の吹き溜まりのような映画になってしまっていますが、
日本での公開は10月18日から予定されています。



米倉涼子さんがダイアナの吹き替えをすることで話題になっていましたが
日本ではどんな評価になることでしょうね。

そして薔薇は散った―ダイアナ妃事故3年目の真実
トレバー リース・ジョーンズ Trevor Rees‐Jones


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