日本を代表するアニメ映画監督の宮崎駿さんが、現在上映中の新作アニメ
「風立ちぬ」を最後に映画監督を引退することが、スタジオジブリの社長
の公式会見で発表されました。

今年で72歳と一昔前なら高齢者ですが、現代の感覚ならまだまだ活躍が
期待される年齢ですが、基本的に一本の映画を撮るのに三年から四年ほど
の期間を必要としているのが宮崎駿監督の手法というか、創作ペースだと
思われますから、これから新作を作ったら77歳、その次は82歳という
ことで、自分自身のイマジネーションを映像化するという作業が体力的に
辛くなることを見越しての引退発表だと受け止めました。

ストーリーを練り上げ、絵コンテを描き起こし、カメラワークをチェック
して、編集作業に立ち合い、無音無声のキャラクターたちに魂を吹き込む
アフレコ作業で声の出演者たちに演技指導をして…と、アニメーションの
監督は実写と同等、または、それ以上に細かい作業が必要な激務ですから
宮崎監督自身が限界だと感じた時が限界なのだと思います。

主な作品として以下のような作品がありますが、個人的にはやはり金熊賞
を受賞した「千と千尋の神隠し」が、映像的にも作品的にも音楽の面でも
一番のお気に入りの作品です。







1979年 「ルパン三世 カリオストロの城」
  84年 「風の谷のナウシカ」
  86年 「天空の城ラピュタ」
  88年 「となりのトトロ」
  89年 「魔女の宅急便」
  92年 「紅の豚」
  97年 「もののけ姫」
2001年 「千と千尋の神隠し」
  04年 「ハウルの動く城」
  08年 「崖の上のポニョ」
  10年 「借りぐらしのアリエッティ」(企画・脚本)
  11年 「コクリコ坂から」(企画・脚本)
  13年 「風立ちぬ」

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柊瑠美


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