2015年にF1レースへと復帰するホンダが、1989年に開催された
日本グランプリで当時の最速ラップを記録したアルトン・セナの走行軌跡
を光と音で再現する映像を発表しました。



ホンダがF1の歴史の中で一定の地位を築いたのは、エンジンの技術力も
もちろんですが、レーシングドライバーのアクセルワークから走行レーン
の軌跡を全て記録して解析する分析力やデータ解析能力、それを再現する
音響撮影技術など、あらゆる部分に技術者のプライドとイノベーションが
革新され続けているからだということが感じられる映像でした。

金儲けのためにF1に進出し、思っていたよりも儲からなかったから簡単
に投げ出した日本一の自動車メーカーの技術力が第三次産業だとすれば、
間違いなくホンダの技術力は第二次産業で磨かれたものだと思います。

ただ、結果としては例え表彰台に上ったとしても尊敬できないメーカーが
富士スピードウェイのトラブルの影響も会ったかもしれませんが、早々に
F1の開催から撤退してくれたので、F1レースが鈴鹿に戻ってきたこと
についてはとても感謝しています。

もう戻らないセナの残像を見せてくれるホンダの映像がとても良いです。



THE HERO AYRTON SENNA―時代を駆け抜けた英雄の光跡 (SAN-EI MOOK)


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