隣の水槽にはオキトラギス。
きれいなピンク色の魚体にブラウンの縞々が目立ちます。
動物も鳥も弱い生き物は、目立たないように地味な保護色な場合が多いのですが
この魚はとても目立つ色合いなのが不思議な感じがしました。
実はとても獰猛で敵に襲われたら、トラのような牙で相手を切り裂くなんて説明
はありませんでしたが、トラ模様は伊達ではないのかも知れません。(想像)
別の水槽には大きなヤドカリがいました。
子供の頃に夜店で買ってもらったヤドカリを買っていましたが、大きくなって殻
からはみ出るぐらいになったら殻だけを残して忽然と姿を消しました。
それから数日が経ってから、新たな家を探して旅立ったヤドカリは玄関の隅っこ
で干からびて死んでいました。ヤドカリを飼うなら今よりも大きめの貝殻を準備
しないと宿無しになって死んでしまうという教訓を残してくれましたが、その後
ヤドカリを飼うことはありませんでした。
水族館でもヤドカリを飼うのはなかなか面倒かも知れませんね。
住まい探しのSUUMOとかないですから、適切な貝殻を見つけるのは水族館でも
そんなに簡単じゃないような気がします。
チョウチョウウオは熱帯魚のイメージが強くて、沖縄とか九州、四国の太平洋側
(黒潮)まで、ぐらいにしか棲めない感じなんですが、意外に水温には無頓着で
紀伊半島の串本海中公園で泳いでいるのを見た時に、この子は熱帯魚じゃなくて
温帯なら普通に生きていける魚なんだなと思いました。
水槽の中をぐるぐると周回して、岩の隙間に隠れるという行動を繰り返していた
オトメベラは、極彩色の外観に鋭い歯、斜に構えて目つきの悪い面構えでした。
メキシコ出身の悪役レスラーみたいだなというのが個人的な感想です。
今回の最後はミズクラゲ。
子供の頃に海水浴に行くと、このクラゲがプカプカと漂っているのを見つけると
両手でつかんで、ぐちゃぐちゃに潰してクラゲ退治なんてやっていました。
毒があるなんて思いもしなかったので、平気で素手で触っていましたが実際には
微弱な毒がある触手があるということを知ったのは、かなり後でした。
痛い思いはしたことがありませんでしたが日焼けで痒くなったと思っていたのは
実は微弱な毒に反応していたのかも知れません。
プランクトンを吸い込んで胃の中に溜めているのが、イカリングのように見えて
透明な姿ですが、海の中で見つけるのは簡単でした。
マンボウの主食はクラゲのようですが、あの90%以上が水分のクラゲを食べても
何メートルもの大きさになるんですから、生き物って不思議ですよね。
クラゲばかり食べているからか、マンボウの魚肉は水分が大半で漁獲した直後に
食べないと溶けてしまうので、遠隔地には出せないみたいです。
だから産地以外では食べられません。イカのような味らしいので食べてみたいと
思っていますが、いまだにマンボウの刺身は食べたことがありません。
ということで、今回はここまでです。
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