通常は土曜日に実施される予選が金曜日にずらされて、スプリントレースのみ
の日程にされた10月7日のスプリントレース。
予選ではなく、シュートアウトと呼ばれる事実上の予選でトップになったのは
マックス・フェルスタッペンではなく、マクラーレンのオスカー・ピアストリ
で、2番手になったのもマクラーレンのランド・ノリスでした。
マクラーレンが、少なくもない違約金を払ってでもダニエル・リカルドの契約
を解除して、アルピーヌからオスカー・ピアストリを強奪(表現上、事実では
ないかも知れませんが、アルピーヌにとってはそれに等しいかと思います。)
したのも頷けるスプリントシュートアウトの結果でした。
デビューの年にポールポジション(スプリントレースではありますが)を獲得
したドライバーは、そんなにはいないと思いますが、スプリントレース本番も
そのままの順位を守ってスプリントレースとはいえ優勝しました。
マックス・フェルスタッペンにとっては、既にポールポジションを確定させて
いる決勝レースに重点を置くのは当然のことですし、スプリントレースで優勝
しなくても3ポイントを稼げはワールドチャンピオンが確定しますから、無理
にスプリントで勝つ必要も無かったので、予選3位は満足レベルでしょう。
アルファタウリの二人ではリアム・ローソンが14番手、角田裕毅が18番手と
あまり良い結果にはなりませんでしたが、リアム・ローソンにとって初めて
の場所で12番手ですからね、健闘したと思います。
そして、スプリントの結果です。【トップ10だけ】
1 オスカー・ピアストリ マクラーレン
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル
3 ランド・ノリス マクラーレン
4 ジョージ・ラッセル メルセデス
5 ルイス・ハミルトン メルセデス
6 カルロス・サインツ フェラーリ
7 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ
8 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン
9 ピエール・ガスリー アルピーヌ
10 バルテリ・ボッタス アルファロメオ
リアム・ローソンは、1周目でコースアウトしてしまいその時点でレース終了
角田裕毅は18番手から12位まで挽回し、シャルル・ルクレールのペナルティ
のお陰で11位まで順位が上がりました。今回は10位に入ってもポイント加算
には繋がらないので、決勝に向けてマシンを壊すことなく完走できたことは
良かったのではないかと思います。
セルジオ・ペレス、エステバン・オコン、ニコ・ヒュルケンベルグは、三台が
もつれ合うようにしてコースアウトしてリタイア、セルジオ・ペレスは一時的
に復調したように見えましたが、シンガポールGPでは角田裕毅を弾き飛ばして
アレクサンダー・アルボンにもぶつかっていて、評判は悪いです。
メンタルのカウンセラーと契約したという話も出ているので、スランプ状態で
精神的に不安定な部分があるのかも知れませんね。
決勝に影響が残らなければ良いのですが、どうなるでしょう。