ジュラシック・ワールドシリーズでお馴染みのラプトルもいます。
映画の中で準主役なのはヴェロキラプトルですが、豊橋の個体はエオラプトル
アルゼンチンで発掘されている初期(約2億2800万年前)の恐竜で、雑食性か
草食性の小型恐竜だったと推定されています。
元々、ラプトルという言葉には「猛禽」という意味があり、基本的には肉食性
の小型恐竜を指しますが、ヴェロキラプトル(約8300万~7000万年前)まで
進化する前の初期のラプトルは、さらに小型の大人しい恐竜だったようです。
タルボサウルスの頭骨(レプリカ)
タルボサウルスの意味は「恐れさせるトカゲ」で、ティラノサウルス科に属し
モンゴルのゴビ砂漠で発掘されています。
ティラノサウルスよりは少し小さいものの体重が4‐5トンなので、他の恐竜に
とっては恐ろしい存在だったと思われます。
ティラノサウルスと同じく生体を襲って食べるだけでなく、死骸を食べた形跡
のある化石も見つかっているので、掃除屋の側面も持っていたようです。
多分、恐竜の中でもっとも有名なT-REX(ティラノサウルス)の頭骨もあって
これもレプリカだと思いますが、数千万年前の生き物の歯の大きさが見られる
というのは、やっぱり凄いことだと思います。
周りの風景が写り込んでしまったので、見た通りの写真にならなかったことが
残念なので、なにかの機会があったら見てきて下さい。
恐竜の卵の化石もありました。
どこかで見た恐竜展では、トリケラトプスの孵化直前の卵の化石があって突然
なにかの異変が起きて、恐竜が絶滅したことを示唆している感じでした。
ユカタン半島の沖に、巨大な隕石(小惑星という表現もあります)が落下した
ことによる一時的な被害と、その後の気候変動によって絶滅したとされる説を
裏付けるような化石が展示されることは多いですね。
エドモントサウルスのミイラもありました。
死んだ後に川に流されたのか、どういう状況かは分かりませんが四肢が外れて
バラバラの状態のままで埋まってミイラになったのでしょうか。
殺人事件で遺体が泥の中に埋められると、死蝋化(腐敗しないで蝋人形のよう
に形を保った状態になります)するので同じような条件で死骸が保たれた後で
今度は乾燥したのか、その辺りはあくまでも推測ですが、腐敗しにくい環境で
死んだことは間違いないかと思います。
長野県の野尻湖で化石が発掘されているナウマンゾウ
日本にもかつてはナウマンゾウや大きなシカがいたのですね。
園山俊二氏の「はじめ人間ギャートルズ」で有名なマンモス。
子どもの頃に人の祖先がマンモス狩りをしている挿絵のついた古代動物の本が
ありましたが、マンモスの生息していた時代である約400万年前から1万年前頃
に人間はマンモスと戦うだけの武器を持っていたのでしょうか?
400万年前だとアウストラロピテクス(猿人)の時代で、道具を使うことまで
は可能だったようですが、石器を使えるようになったのは、さらに200万年を
経てホモ・ハビリス、ホモ・エレクトス(ジャワ原人)の時代です。
この頃には火を使うようになった北京原人も出てきていますので、この頃から
ネアンデルタール人に進化した頃には集団で狩りをしたかも知れません。
ということで、ギャートルズの時代にはかなり難しかったと思いますが、集団
で統率された狩りの出来る旧人類の時代からはマンモスは巨大な獲物だったと
いう感じで良いかと思います。
そんな人の進化を順を追って展示されているコーナーもあって、とても有意義
な展示を見ることが出来て良かったです。
時間がなくて全体をゆっくり見ることが出来ませんでしたが、もう少し時間を
かけて、動物園の方も見たかったのですが行けませんでした。
雨も降っていたので晴れた時にまた行きたいところです。
おとなの遠足 のんほいパーク -2
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