2003年「レジェンド・オブ・メキシコ」の頃も、あまり体型は変わってなくて
男性俳優の中ではセクシー系だったアントニオ・バンデラス。
この映画に出演した2017年には、ラテン系のノリのいい初老のおじさんです。
この映画では、2008年に「007 慰めの報酬」に、ボンドガールとして出演後
アクションスターとして活躍するウクライナ出身の女優オルガ・キュリレンコ
と共演していますが、アクションはあまり冴えないコメディです。
日本では劇場未公開なのも納得できる品のない下ネタが随所に出てくる映画で
「エクスペンダブルズ」シリーズのついでに撮ったような軽い内容です。
ストーリーは単純。元ロックスターのターク・ヘンリーが、奥さんのシーラと
一緒にチリに旅行に出かけたところ、地元の自然観察ツアーに一人で出かけた
シーラが地元の貧困青年のグループに誘拐されてしまいます。
身代金100万ドルを要求されて、お金なら持っているタークは身代金を払って
シーラを助け出そうとするのですが、間抜けなアメリカ大使館の職員が自分の
評価を高めるために、テロリストが絡んだ事件として大きな話にしてしまった
ためにプライベートの傭兵(というほどのキレ者ではない)を雇ったり、本国
からマネジャーを呼び寄せたりして、解決の道がドンドン遠くなってしまうと
いうコメディ要素がメインのお話です。
ボリウッド映画のノリで歌うシーンは、アントニオ・バンデラスならではかも。
台詞に出てくる言葉が下ネタがいっぱいで、品がありませんが台詞を喋る役者
の風貌も品が無いので、逆に違和感がないという品の無さ。
おっぱいとか、ペニスとか、ヴァギナとか、本編の内容とはほとんど関係なく
(ヘビが出てくる場面では関係ありかな)そんな会話が続く映画なので、軽い
気持ちで見ていただければ、5点中2.5点ぐらいにはなるかな。
ターク・ヘンリー アントニオ・バンデラス
シーラ オルガ・キュリレンコ
監督は「トゥームレイダー」「エクスペンダブルズ2」のサイモン・ウェスト
ですが、銃を撃ち合い肉弾戦で戦う、コアなアクション映画ではありません。