1946年(昭和21年)に公開された「はたちの青春」佐々木康監督という映画
で、主演の大坂志郎(杉田かおるが子役デビューした、石立鉄夫と榊原るみが
主演したドラマで、家の主の役をしていた俳優)と、幾野道子(この方は全く
存じ上げません)が、初めて唇を合わせる日本初のキスシーンがあった(実は
ガーゼを挟んでいたらしいですが)ということで、映画が公開された5月23日
はキスの日として認定されているのですが、知らない人が多いと思います。
そもそも、今の世代にとってはキスシーンは映画でもドラマでも、ごく普通の
日常風景の一つになっているので、実際にキスをしているという宣伝をしても
その場面を見たいために映画館に列を作ることはありえないですからね、
現実的に、新婚当初ならば毎日のおはようとおやすみのキスとかもあるかも?
ですが、結婚して1年もするとキスをする夫婦は激減して、早いカップルだと
2年もしないうちにセックスレスになる、なんて夫婦関係がアンケート結果に
よれば、日本のカップルの過半数だという見方もありますから、終戦直後とは
カップルの関係も大きく変わっているのが理解できます。
今現在、恋人がいない人、結婚をしていない人で、愛する人と一緒に居られる
ということを夢見ている人にとっては、あまりにもドライで刹那的な恋愛事情
に見えるでしょうから、ラブコメに出てくるような甘い恋愛は非現実的な想像
の話なんだよ、と宣告されて、夢も希望も消し飛んでしまうような話なのかも
知れませんが約半数はラブラブ状態が続いているかも知れませんので、恋愛に
夢を求めるのは悪いことではないでしょう。
理想とか現実はともかくとして、個人的な話としては、おはようとおやすみの
キスぐらいは5年位は続いたような気がします。もちろんフランス人ではない
ので、唇が触れ合うか、頬にキスぐらいのものでした。
それを過ぎた頃から、どうしてなのか、何がきっかけなのかは忘れていますが
フレンチキスも軽いキスもすることはなくなりました。
あまりにも日常的に接していることで、キスにより愛を確かめ合うということ
に必要性を感じなくなっている、そして肉体的に触れ合うということに無関心
になっている部分があるのは否めません。
それはともかくとして、かなり無理やりのこじつけのような部分はありますが
一部のカレンダーには記載されていることなので、今日はキスの日なんだって
というような会話をして唇が触れ合う程度の軽いキスでもしてみるというのも
夫婦の間に新しい刺激(そこまではないでしょうが)が出来て、二人にとって
リブートの日になるかも知れません。
自分自身は高齢者に足を踏み入れているので、今さら感しかありませんが若い
世代で、二人の関係が砂漠化していて潤いが足りないというように感じている
としたら、リブートどころかリボーンになるかも知れません。
ちなみに、5月23日は松竹映画が決めたラブレターの日でもあります。
523の数字を分解すると5(コイ)2(ブ)3(ミ)になるらしいですが、これ
キスの日よりもゴリ押し感が強い気がします。
そもそも手紙を書くようなことが減っていますからね、キスをするよりも相当
難易度の高い恋愛関係の日というように感じます。