靖国神社内の遊就館に展示してあるC56と、小倉にある九州鉄道記念館に展示
してある9600型(59634)とC59の写真も貼っておきます。
今の子ども達にとっては、蒸気機関車と言えば「きかんしゃトーマス」がごく
普通の機関車という認識だと思いますが、自分自身の子供の頃を考えると隔世
の感がありますね。リアルタイムで蒸気機関車に乗って、間近で見て、機関車
を題材にした物語と言えば、小学校の視聴覚室で見た「きかんしゃやえもん」
のアニメが、蒸気機関車の記憶になっている昭和世代の一人としては、現代を
生きる子ども達に、実物を残すのは大切なことだと思います。
子供の頃に見た「きかんしゃやえもん」は具志堅さんが、やえもんの声でした。
新幹線が進化して、リニアモーターカー(個人的には不要だと思いますが)の
実現に向けて工事を進めているわけですが、温故知新という言葉もあるように
過去の技術の積み重ねは、未来に生かせることもあるでしょう。
下呂・高山方面に母親の実家があったので、幼稚園、小学校の頃には年に数回
高山線で里帰りしていましたから、蒸気機関車にも何度かは乗っていた記憶は
ありますが、窓を開けて走っていてトンネルの中に入ると黒い煙が入ってきた
ことと、窓の開閉時にギシギシと軋む窓枠を触って、手の平が真っ黒になって
怒られた記憶が割と鮮明に残っているのが不思議です。何十年も前なのに。
遠くの方から汽笛が聞こえてくると、川の向こう側の木立の中を走り抜ける姿
が表われて、あの様子が残しておければ絵になっただろうな。
正直なところ、個人的には乗り心地重視派ですので蒸気機関車の魅力について
語りなさいと言われても、全く語ることはないわけですが、古い機械は全否定
というのではなく、それぞれの用途に合わせて共存することで選択肢が増える
ことを伝えていくのに蒸気機関車は存在感があると思います。