今から16年も前の映画なんですが、古さを感じない映画で私は好きです。
ということで、原作は日本の漫画で作者は鈴木由美子なんですが、原作の漫画
は読んだことがないので、映画の内容がどこまで漫画に沿って作られているか
という部分はよくわかりません。逆に言えば漫画を全く知らなくても、面白く
映画を観られたので、映画自体の出来は良いと思います。
主役はキム・アジュン、95kgから48kgに痩せる役をこなしています。
さすがに、そこまで体重を増やして減量するのは無理なので特殊メイクで体重
過多の状態を作っているので、CGは使われていません。
キム・アジュンは、この映画に出演後は主にドラマ（理由はよく分かりません
が医療関係のドラマが多いです）「医心伝心」＝400年前の鍼師と現代の医師
がタイムスリップをして恋愛関係になるというラブコメ風のドラマとか、日本
の「科捜研の女」とよく似た感じの「サイン」とか、そんな感じですね。
キム・アジュンの紹介ではないので、映画の内容の話に移りますね。
高い歌唱力がありながら、体重95kgで外見にコンプレックスを持つカンナは別
の女性歌手アミの口パクに合わせて歌を歌う仕事をしていますが、ある出来事
をきっかけに整形外科医を尋ねて、全身整形手術を受け48kgの容姿を手に入れ
ディレクターのサンジュンのオーディションを受けて合格し、ジェニーという
名前で歌手としてデビューするチャンスをつかみます。
ストーカーっぽいけれど、一途に応援するファンも付いて初めてのソロライブ
の開催が決まりますが、アミの画策により過去がバレてしまい、レコード会社
の会長からはヌードグラビアを発売して引退しろと迫られますが、サンジュン
に助けられ、コンサートの開催には間に合ったものの、真実を話すことを決意
したジェニーは満席の観客席に向かって、元はカンナで他の歌手のために裏で
歌っていたこと、95kgの巨体だったことを告白します。
そして…という映画で、基本的には笑える映画ですが後半では、ちょっと感動
する映画で、チュ・ジンモ演ずるサンジュンの男気にも、ちょっとグッとくる
映画だというように個人的には感じています。
ジェニーの歌の上手さもすごいのですが、映画の中で歌われている曲は実際に
キム・アジュンがレッスンを受けて歌っているということで、韓国映画の女優
は役になりきるために、本当に努力しているんだなと思います。
古い映画ですが、映画の中の歌も含めてお勧めです。