でも、それは夫婦間に限ったことではなくて、親子の間や会社での上司と部下
同僚との関係でも当てはまることで、生活に関わる部分で言えば近所付き合い
や、学校とか幼稚園などのいわゆるママ友の関係にも当てはまりますね。
日本人の場合、感情的になることは子供っぽいことだという既成概念があって
小さなことにこだわる人は精神的に未熟だと見られることが多いです。
精神的に未熟で何が悪いと開き直れる人は多分、精神的に追い詰められて悩み
を抱え込むようなタイプではないんですが、周囲から物事に動じない人だとか
落ち着きのある人だと言われることに満足するタイプの人は、感情を害される
ような出来事があっても、表向きは平静を装い、言いたいことや思ったことを
ぐっと我慢してしまい、心の中では感情に流されない私は、誰が見ても立派な
人格者なんだろうなと自己満足してしまいがちです。
が、そのような耐えることに慣れてしまうと周囲からは、あの人は嫌なことが
あっても顔に出さないから立派だとか、大人の余裕だと褒められてしまったり
するものだから後戻りできないというか、感情を表に出すことが出来なくなり
本当に辛いことがあっても抱え込んでしまうようになり、いわゆる真面目だと
言われる人ほど精神を崩壊しやすいということになってしまいます。
文句を言わないとか、悩みがあっても抱え込んでしまうというのは、要するに
その人を支配しやすい精神状態にしているわけで、日本人の美点とされている
感情を表に出さないというのは、時の権力者とか男尊女卑思考を持った男性が
逆らわない人、感情的にならない人をあえて作り出すことで、支配欲、征服欲
を満足させるために考え出した方策であることを理解する必要があります。
自分の感情を押し殺して、周囲の人間が満足感を得ているなんて、そんなバカ
な話があって良いわけがなく、言いたいことを感じたままに話し合える関係を
作る方がよほど健康的で自然体であるかを人と接する時には気を付ける必要が
あると思いますし、そういう関係こそが、双方がストレスなく付き合うことが
出来る健康かつ健全な関係です。
夫婦間に限らず、もっと勇気を出して、言いたいことを言い合える関係を築く
ことが、人間関係でストレスを溜め込まないために必要なことのようです。
感情を表に出すことで健康は保たれる
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